俳句集団【itak】第23回イベント抄録
北海道札幌琴似工業高等学校文芸部
『学校祭展示再現と高校の文芸部の活動紹介』
『学校祭展示再現と高校の文芸部の活動紹介』
◆北海道札幌琴似工業高等学校文芸部は1963年創立、8年間の活動後に休止していましたが、2006年に活動を再開しました。
◆俳句、川柳、短歌、詩、エッセー、小説など創作に取り組むほか、複数人でチームを組んで「共同研究」しています。これまで石狩の俳句結社「尚古社」の調査などを行いました(これについては俳句集団【itak】第9回イベント「石狩の句会・尚古社の歴史~伝説の俳人・井上伝蔵~」として研究発表会を行いました・事務局注)。
◆北海道神宮での新入生歓迎会やアイヌについて学ぶ平取訪問など、積極的に吟行しています。校内で行う毎月1回の句会や歌会は、手作りのお菓子を食べながら、わきあいあいとした雰囲気でやっています。
また、俳句集団【itak】のイベントにも第2回から参加させてもらい、大人にまじって勉強しています。
◆学校祭での展示は、お母さんたちを中心に人気です。きょうのこの会場のように、俳句や詩、短歌の短冊や色紙、小説作品の抜粋などを壁一面に張ります。学校祭当日は来場してくださった方たちが作品について感想を言ってくれます。
◆年間8種類の大会(俳句甲子園道予選や、15校100人ほどが集まる高文連石狩支部大会、25校150人ほどが集まる全道大会、全国コンクールなど)に出場しています。
秋田での「北海道・東北文芸大会」では、郷土芸能の大鼓を見せてもらったりしました。出迎えの角館高校生は着物姿でした。
全国高校文芸コンクールでは連続入賞、全国第二席相当になったこともあります。前回は宮川さんが徳島県の授賞式でスピーチもしてきました(宮川「11時間かけて行きました」)。東京へ行った際には、子規庵を訪ねたりもしました。
◆文芸部誌は年間4回発行。印刷会社には頼まず、すべて手作りです。コストカットできることに加えて、手作りならではのぬくもりを込められるのがメリットです。
◆2008年に詩部門で全国優秀賞を受賞したのを皮切りに、全国入選をほぼ毎年果たしております。工業高校からは珍しく、頑張っています。
*会場にはこれまでの活動で作られた俳句、短歌、詩の短冊や色紙の作品を展示。色ペンを使って書いたり詩の内容に合わせて花のシールを貼ったり、思い思いの工夫に来場者たちが見入りました。また、吟行や各種大会の臨場感あふれる写真も並べられ、多くの人が文芸に青春をかける高校生たちの熱気を感じました。
文芸部顧問・佐藤啓貢先生 |
☆抄録 栗山麻衣(くりやま・まい、俳句集団【itak】幹事・銀化、群青)
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