2013年12月15日日曜日

句集『無量』の一句鑑賞 ~山田 美和子~


句集『無量』の一句鑑賞

山田美和子

 



 月照らす机上流砂のごとき文字   五十嵐秀彦



シネマを想わせる句である。すでに一つのシーンが完成されている。
あとは各々好きな脚本で仕上げればよい。
シルクロードで駱駝に乗ろうか、ロレンスに逢いに行こうか、
どこか郷愁を誘う、足音を忍ばせて中腰で席を探した深夜の映画館を思いださせる。
美しい句は一編のシネマをも創りだしてしまう。


☆山田美和子(やまだ・みわこ 俳句集団【itak】幹事)
 

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