2015年9月18日金曜日

俳句集団【itak】第21回イベントを終えて


俳句集団【itak】第21回イベントを終えて

『 鴨々川ノスタルジアってなあに? 』

~自由で自主的な「鴨ノス」と【itak】~
 
五十嵐秀彦
 


 
 
 
俳句集団【itak】は相変わらずみなさんのご支援に支えられ快調にイベントを続けることができています。
 
9月12日の第21回イベントも、第1部トークショーに58名、第2部句会に49名、懇親会24名参加と、盛会となりました。
 
新しく参加された方も多数いらっしゃって、このitakという文芸運動の特異性というか、流動性は失われていないと感じております。
 
 
イベント冒頭で、うれしい知らせをすることができました。
 
・瀬戸優理子さんの第33回現代俳句新人賞の受賞。
 
・俳句甲子園全国大会で、北海道代表の旭川東高が準優勝の快挙。
 
・俳句甲子園北海道大会で、琴似工業高の村上海斗さんの最優秀句受賞。
 
・旭川東高OB堀下翔さんがNHK学生俳句チャンピオンとなったこと(堀下さんは今回のイベントに参加してくれました)。
 
俳句集団【itak】の仲間たちの大活躍に胸がすく思いです。
 
 
さて、第1部企画は「鴨々川ノスタルジアってなあに?」というタイトルのトークショーで、ギャラリー鴨々堂女将・石川圭子さん、歌人・山田航さん、寿郎社代表・土肥寿郎さんの三人がすすきのを流れる小さな川、鴨々川周辺の歴史や街おこしイベントのことなどを自由に語ってくれました。
 
すすきのは全国有数の歓楽街ではありますが、同時に大きな寺が多く散在し、寺町というあまり知られざる顔も持っています。そもそもは寺町から始まったすすきの。寺町と花街や歓楽街との切っても切れない関係をうかがわせる話や、鴨々染めのこと、あるいは札幌と京都との比較など、意表を衝かれる内容のトークショーで参加者みなさん興味深そうに耳を傾けていました。
 
さらに、すすきのの俳人・八木一紅女の人物と作品を歌人・山田航さんが解説。一紅女という俳人はもう知る人もほとんどなく、航さんが発掘したと言ってもいいぐらいなのではないでしょうか。
 
 
  人の世を踊りつくして蝶々かな      八木一紅女
 
 
「鴨々川ノスタルジア」は、寿郎社から「Bocket」というムックになって出版されており、近日中に第2号が出版される予定。それも楽しみです。
 
 
 
第2部句会は、リッキー(三品吏紀)と牛後さんの名コンビによる進行。 【itak】らしい多種多様な俳句を参加者全員で愉しむことができました。句会作品については今後、公式サイトで順次発表してまいります。
 
 
 
次回第22回イベントは11月14日(土)。
第1部企画で、出版社亜璃西社代表でエッセイストの和田由美さんが登場します。
 
トークショー『いま、狸小路がおもしろい!』
 
札幌の名所のひとつでもあり、最近では外国人旅行者が目立つアーケード街ですが、経営者も代替わりを重ね曲がり角を迎えている老舗商店街の興味深いエピソードが聞けることと思います。
 
鴨々川のあとは狸小路。
たまたまですが、一対の札幌探訪企画となります。
ぜひご参加ください。
 
次回イベント後の懇親会は少し早めの忘年会と、瀬戸優理子さんの現代俳句新人賞受賞祝賀会となります。こちらもお楽しみに。
 
ではまた11月にお会いしましょう!


『鴨々川ノスタルジア』は来る10/2(金)~4(土)の3日間、鴨々川流域、すすきのの各所に於いて様々なイベントを予定しています。
また9/2からはイベントに先立って、『中島公園・すすきの 名所を巡るガイドツアー』も開催されています。
お申込み、開催スケジュールのご確認は以下をご確認ください。

 
鴨々川ノスタルジア http://kamokamogawa-nostalgia.net/

※公式ムック『Bocket2』は9/24(木)から発売です。
書店、コンビニエンスストアでお買い求め頂けます。

お問い合わせは寿郎社 http://www.jurousha.com/ まで。

 



 

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