2014年6月17日火曜日

『第17回松山俳句甲子園地方大会札幌会場』観戦記



6月15日(日)雨 肉球が濡れるの、ヤダ(´・_・`)

どうも、野良猫です。
第17回松山俳句甲子園地方大会札幌会場の観戦に行って参りました。
出場校はこれまで俳句集団【itak】にも参加してくれている札幌琴似工業高校旭川東高校、そして初出場の小樽潮陵高校の3校でした。

当日会場となった札幌コンベンションセンターではワールドカップ・コートジボワール戦のためのパブリックビューイングが開催され、大ホール前では手荷物検査が行われていました。このひとたち全部俳句甲子園を見に来たのかと勘違いしてちょっと焦る(野良猫はスポーツがよくわからない)。

会場となる206会議室には出場者、応援の部員、引率の先生方、OBやご家族そして当ブログやメールなどで聞き知った俳人の方々も詰めかけ、一時は相当な熱気で空調温度の管理が難航。のちの試合の熱さを予想させるかのようでした。

審査員は5名。これまでよりも2名増員しての大会です。
審査委員長は当会代表・五十嵐秀彦さん。以下連なる審査員は久保田哲子さん、内平あとりさん、籬朱子さん、松王かをりさん。
北海道新聞社の取材も入り、カメラの音もかっこよくパシャパシャ響いています。

松山や旭川から来札のスタッフの誘導でくじ引きで対戦の順番が決められます。リーグ戦で3試合、全国大会行きの切符をかけての戦いです。
第一試合は旭川東高校対琴似工業高校、兼題は「燕」。
第二試合は小樽潮陵高校対旭川東高校、兼題は「梅干」。
第三試合は琴似工業高校対小樽潮陵高校、兼題は「南風」。 
旭東は女子5名のチーム。琴工は紅一点チーム。潮陵は黒一点チーム。
各校のカラーは様々です。開会式のあとすぐに試合が始まりました。

俳句甲子園地方大会は、各校5名一組が事前に提出した5句中の自選3句を先鋒戦、中堅戦、大将戦として句合わせをし、当日お互いに質疑応答(ディベート)を交わしあうという試合形式で進行します。質問されなければ自句自解ができないのがミソ。選手は自軍の句を全力で守り、相手軍の句に敬意を表しながらも攻めねばならない。う~も~ぅぅイライラする~~~!
戦いは作品点と鑑賞点の二種類で採点され、合計点の高いほうが勝ち、同点の場合は作品点が高いほうを勝ちとします。また相手の作品を貶したり揚げ足を取るようなディベートについては反則をとられるので、鑑賞にあたっては結構な頭脳戦になります。

見ている大人は楽しいのですが、壇上の選手たちはどうやら結構しんどいらしい。言いたいことの半分も言えなかったり、言いたいことがあり過ぎて聞き取れないほどの早口になっちゃったり、なるほどね、下手なスポーツよりもどきどきしちゃうかもしれません。

当日の試合結果は以下です。
作品とディベートの内容についても触れたいところですが、本選がこれからですからここは控えさせていただきましょう。

<第一試合>旭川東高校対琴似工業高校 兼題「燕」
 先鋒戦 旭川東5対琴似工業0で旭川東
 中堅戦 旭川東2対琴似工業3で琴似工業
 大将戦 旭川東3対琴似工業2で旭川東
 2-1で旭川東高校の勝利

<第二試合>小樽潮陵高校対旭川東高校 兼題「梅干」
 先鋒戦 小樽潮陵2対旭川東3で旭川東
 中堅戦 小樽潮陵0対旭川東5で旭川東
 大将戦 小樽潮陵1対旭川東4で旭川東
 0-3で旭川東高校の勝利

<第三試合>琴似工業高校対小樽潮陵高校 兼題「南風」
 先鋒戦 琴似工業0対小樽潮陵5で小樽潮陵
 中堅戦 琴似工業4対小樽潮陵1で琴似工業
 大将戦 琴似工業4対小樽潮陵1で琴似工業
 2-1で琴似工業高校の勝利

上記より
優勝・本選出場権獲得は2勝で旭川東高等学校
準優勝1勝1敗で琴似工業高等学校
惜しくも三位は2敗で小樽潮陵高等学校という結果になりました。

また最優秀句には旭川東高等学校の池原早衣子さんの作品が選ばれました。
当日の試合には出ていなかったものでしたが、審査員がみなさん推されたそうです。
閉会式ではこの他にも試合には出されなかった佳句が読み上げられ、観覧のみなさんにも知っていただけてよかったと思います。

今回は参加校が増えたためか、ディベートには勢いがあり、白熱する場面が何度もありました。制限時間内でそれぞれが出せる限りの力を出しているのを見て、観覧席からも時にどよめき、時に大きな笑いが巻き起こりました。この面白さを来年はもっと多くの方々に見ていただきたいものだと思いました。

地方大会は来週末にも何か所かで開催され、本選出場校が出そろったところで新たな兼題が発表となります。旭川東高等学校のみなさんは北海道の高校生代表として、松山で大暴れしてきていただきたいとおもいます!
3校の出場者のみなさん、関係者のみなさん、雨の中お疲れ様でした!
そして【itak】ブログのおかげさまで昼休みがあると勘違いさせられたお客様、お腹空きましたねぇ(´・_・‘)本当にごめんなさい。情報もらったのが前夜だったんですよぅ。野良猫も腹ペコでした!


来年は北海道の高校生が台風の目になれるよう、俳句集団【itak】は全力で道内の文芸部のみなさんを応援いたします!来年はお弁当を持って観に行きましょう!


以上野良猫がすっかり人間モードで書いちゃいました~にゃ~またにゃ~!


第17回松山俳句甲子園全国大会は8月23日(土)・24日(日)の二日間にわたって愛媛県松山市において開催されます。地方大会を勝ち残った各校と投句審査で選抜された36校の選手たちが俳句の本場・四国の夏を戦います。テレビでの放映などもあると思われます。情報が入り次第、【itak】ブログにおいても随時ご案内いたします。


 

1 件のコメント:

  1. 6/24、本選の兼題が発表になりました!
    http://www.haikukoushien.com/list/index.php/topics/466/

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