2014年1月31日金曜日

「 和敬静寂 」   カザマックス




 
 
 
☆風間 弥 (かざま・わたる)
 1996年生まれ。琴似工業高校年生。
 平成25年度俳句甲子園札幌大会出場。
 北海道高等学校文化連盟 第九回石狩支部文芸コンクール・俳句部門 佳作
 第28回全国高等学校文芸コンクール・俳句部門 入選。
 
 
 
 

10 件のコメント:

  1. 「点滴の…」 聖夜との取り合わせとして新鮮。「白き腕」が効いています。

    「車掌から…」 牧草地や麦畑ではなく、キャベツ畑というところがリアルで好感。

    「原爆忌…」には類想がありそう。

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  2. 松王かをり2014年2月8日 23:28

    「年立つや」の句、「暦はついて来てをりぬ」とは、気持ちが先走っているということでしょうか。たしかに青春とは、時間が後からついてくるのかもしれません。この歳になると、全く逆転してしまって、暦だけがどんどん進んでいきます。
    「点滴の」の句、牛後さんがおっしゃっているように、「点滴」と「聖夜」の取り合わせが新鮮です。静謐な感じがします。

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  3. こんにちは。作者のカザマックスです。
    まずはコメントありがとうございます。
    拙い作品ですが、自分なりに頑張って詠んでみた句たちです。

    「点滴の~」の句は最初、「細き腕にも」だったのですが、
    「白き腕にも」の方が後に繋がる「聖夜」でホワイトクリスマスを
    連想させるように推敲を重ねました。

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  4. コメントくれたから、私からも一言。

    「点滴の」の句。なんか共感できる句です。昔は私も点滴生活だったので…。最初この句見たとき、おじいちゃんが作った句なのかなと錯覚してしまった。

    「浜益の」の句。一言で済ますと、爽やかフレッシュな句ですよね。夏というと汗で、シャツがべっとりで気分悪いですが、網戸越しに聞こえる潮騒が気持良いだろうな。

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  5. 小笠原かほる2014年2月11日 11:45

    「年立つや」の句、そう感じる若さが、羨ましいですね。この年(どの年?)になると「・・・・待ってくれぬ」です。「点滴」の句、目を瞑り院内の聖夜を思う。白き腕、白いナース服、寝具カバーの白、天井の白の中の静寂が伝わる句です。

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  6. 渡辺とうふ2014年2月12日 0:32

    もう一歩、二歩、自分の中の不気味さを探ってみたらいいと思います。自分がかっこいいと思う男性俳人の句集を、どんどん読んでみてください。
    「網戸越し」のさらに奥の世界へ。

    とうふ


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  7. 年立つや暦はついて来てをりぬ

    とても面白い時間の感覚だと思った。
    <来てをりぬ>という現在完了形(ここは継続か)
    がとてもユニーク。


    原爆忌生は厳しく死は易く

    誠に重いことを17文字で言い切りましたね。

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  8. 原爆忌生は厳しく死は易く

    確かに生きるのは厳しい。でも、死は易し、と言い切ってしまって良いのだろうか、
    と原爆忌の季語の前で、しばし考えてしまいました。

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  9. 「原爆忌」の句。改めて見ると重すぎるような気が否めません。

    渡辺とうふさんのおっしゃる通り、句集をたくさん読んでみる必要が
    あるかもしれません。

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  10. 年立つや暦はついて来てをりぬ
     切れを示す「や」と「ぬ」併用は不可(俳句甲子園など場合)。
     「暦はいつもついて来る」 で使える

    点滴の白き腕にも聖夜来る
     できているが、常套。点滴の腕に刺青(タットー)聖夜来るの方がいい

    原爆忌生は厳しく死は易く
     できているが常套。死に難く仕方なく生く原爆忌の方がいい

    浜益の強き磯の香網戸越し
     これはこれでいい。景が浮かぶので、リアリテイーがある

    車窓からキャベツ畑の地平線
     車窓からが説明的で惜しい。月昇るとか秋の雲とか天文の季語でいい

    (※事務局註:俳句甲子園に勝つための添削を頂きましたので事務局が代理で投稿しました)

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