2014年1月31日金曜日

「 氷柱から水滴 」   宮川 双葉

 



 
 
 
☆宮川 双葉 (みやかわ・ふたば)
 1997年生まれ。琴似工業高校年生、文芸部副部長
 平成25年度俳句甲子園札幌大会出場。
 
 

8 件のコメント:

  1. 「白濁の…」 白い曇り空と赤いナナカマドの実のコントラストが鮮やか。「白濁」の措辞の選択もオリジナリティがあって良いと思います。

    「雑煮箸…」 類想はあるかもしれないが実感が伝わります。

    「喉の奥…」「台所…」 リズム、措辞ともにもう少しこなれれば、と思います。

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  2. 松王かをり2014年2月8日 23:37

    「白濁の」の句、なんといっても「白濁」という表現が素晴らしい。雪もよいの曇り空の下で輝いている「ななかまど」、その赤が鮮やかです。
    「雑煮箸」の句、「言葉少なき父と居て」がもっと効果的に響く季語が、他にあるような気がするのですが・・・探してみて下さいね。

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  3. 「白濁の」の句。 お二人の書かれている通り、「白濁」というチョイスが上手。「ななかまど」はとても小さい物なのに太陽のような暖かみのある作品。

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  4. 小笠原かほる2014年2月11日 10:37

    「白濁の」の句、その景色は幾度も目にしているものの私は旨く表現できませんでしたが、そうか・・これだ!と素敵な表現に感心しました。                     「台所」の句、ひょっとしてニンジン苦手なのかな・・っと思ったり。
    「雑煮箸」の句、父親にしかない内なる言葉はきっと沢山ある(はず)です。たまに問いかけて引っ張り出してみるのもいいかもしれない。 

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  5. 渡辺とうふ2014年2月12日 0:22

    正々堂々と俳句と言葉と対象に向き合っている姿勢が、伝わってきます。しっかり一つづつ、じぶんの言葉をつかんで行っているのですね。ご家族のことは、詠み続けていくといいと思います。「喉の奥空気入りて」の句が、好きです。

    とうふ

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  6. 白濁の空に輝くななかまど

    まさに今の景です。蝦夷の人には見馴れた景も
    日本という視点で見ると、異国の様な輝きが見えてきます。

    雑煮箸言葉少なき父といて

    我が父もそうでした。父親からしてみると、
    それでも目出度く嬉しいお正月の膳なのでしょうね。

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  7. 喉の奥空気入りて秋の朝

    爽やかな句で、とても好きです。
    いつもの朝より、空気が少し冷たくなったのでしょう。
    息を深く吸い込んだのか。おしゃべりしていたのか。

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  8. 白濁の空に輝くななかまど
     初冬の空なのか、秋の空なのか白濁では不明

    喉の奥空気入りて秋の朝
     中七まではいい、喉で季節を感じるのであれば明確な季語が要る

    台所匂うニンジン母の居る
     母が居て人参匂ふ台所 なら俳句的に許せる

    雑煮箸言葉少なき父といて
     父が言葉少ないのは当たり前だが、これはこれで事実として可

    初夢や指折り数え山を見る
     「や」で切れてるから初夢の説明はしなくていいが、意外なものを数えた方がいい、飛躍が欲しい(突飛ではなく)

    (※事務局註:俳句甲子園に勝つための添削を頂きましたので事務局が代理で投稿しました)

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