2013年3月2日土曜日

「壜の中」     安藤由起







☆安藤 由起 (あんどう・ゆき)

  札幌市在住。
  学生時代に俳句を始め、
  10年のブランクを経て2011年に再開。

  北舟句会 会員。

3 件のコメント:

  1. 短歌と違い俳句における「抒情」は、いつも危ういところにあるような気がする。それは、現在において「私」というものを詩のなかに仮構せずに、「抒情」がなり難いという問題のほかに、俳句がそもそも持っている性格に由来してからだろう。五句のなかで、やはり「壜の中」の句が抜きんでている。が、個人的には「無一物」の句に魅かれる。クラゲを「海月」と表記していた初源に寄り添う恋は、まことに幻想であるほかない。この危うさがとてもいい。

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    1. 句評をありがとうございます。
      作者にもこのコメントをお伝えしますね。

      【itak】のブログではイベントにご参加いただいた方の作品を
      広く募っております。
      熊谷さんもぜひ作品をお寄せくださいませ。

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  2. 熊谷さま、コメント拝見いたしました。ありがとうございました。
    2012年の自選五句ということで拙句を提出させていただきましたが、初源に寄り添う恋…まことに素敵な表現をいただき大変うれしく思います。心の奥底を詠むことを目指して、今後も精進してまいります。

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