2013年8月19日月曜日

第九回俳句集団【i t a k】イベントのご案内



第九回俳句集団【i t a k】イベントのご案内です。



俳句集団【itak】事務局です。
晩涼という季語がぴったりになってきた北海道です。


第八回講演会・句会には42名のご参加をいただきました。
三連休初日のご参加、ありがとうございます。

下記内容にて【itak】の第九回 研究発表会・句会を開催いたします。
どなたでもご参加いただけます。
今回はいつも【itak】に参加してくれている
琴似工業高校文芸部の皆さんによる研究発表会です。
多くの方々のご参加をお待ちしております。
懇親会のご用意もございます(実費)。
初秋の俳句談義に花を咲かせましょう。



日時:平成25年9月14日(土)13時00分~16時40分

場所:「北海道立文学館」 講堂

      札幌市中央区中島公園1番4号
      TEL:011-511-7655

■プログラム■


第一部 研究発表会


石狩の句会・尚古社の歴史
     ~伝説の俳人・井上伝蔵

 パネラー 札幌琴似工業高校文芸部



 ・ 井上伝蔵の足跡を追って 尚古社に眠る井上伝蔵の俳句研究
 ・ 俳句結社 尚古社に眠る俳句研究
 ・ 子規に消された俳人研究
 ・ 道内・本校の高校文芸部の活動紹介・句会紹介
 



第二部 句会(当季雑詠2句出句)


<参加料>
一    般  500円
高校以下 無  料  (但し引率の大人の方は500円を頂きます)
※出来る限り、釣り銭の無いようにお願い致します。
※イベント後、懇親会を行います(実費別途)。
  会場手配の都合上、こちらは事前のお申し込みが必要になります。
  会場および会費など、詳細は下記詳細をご覧ください。


■イベント参加についてのお願い■

会場準備の都合上、なるべく事前の参加申込みをお願いします。
イベントお申込みの締切は9月11とさせて頂きますが、締切後に参加を決めてくださった方はどうぞ遠慮なくこちらのメールにお申込み下さい。

なお文学館は会場に余裕がございますので当日の受付も行います
申し込みをしていないご友人などもお連れいただけますのでどなたさまもご遠慮なくお越しくださいませ。


参加希望の方は下記メールに
「第九回イベント参加希望」
のタイトルでお申込み下さい。
お申し込みには下記のいずれかを明記してくださいませ。

①講演会・句会ともに参加
②第一部講演会のみ参加
③第二部句会のみ参加(前日までにメール・FAXなどで投句して頂きます。)

特にお申し出のない場合には①イベント・句会の通し参加と判断させていただきます。
 



■懇親会詳細と参加についてのお願い■

会場:やきとりABURIABURI(あぶりあぶり)
    中央区 南9西6 札幌エクセルホテル東急さん 西隣り 011-561-8484
    http://members.jcom.home.ne.jp/basilbasil3/
   
時刻:17:30~19:30
会費:4000円(飲み放題つき)※当日キャンセルはキャンセル料を申し受けます
定員:35名(先着順・キャンセル待ち対応いたします)
 


店舗の準備の都合上、こちらは必ず事前のお申し込みをお願いします。
懇親会申し込みの第一次締切は9月9日とさせて頂きます。
以降はキャンセル待ちとなりますがお問い合わせください。
参加希望の方はイベントお申し込みのメールに

④懇親会参加

とお書き添えください。


itakhaiku@gmail.com

ちょっとでも俳句に興味ある方、今まで句会などに行ったことのない方も、大歓迎です!
軽~い気持ちで、ぜひご参加ください♪
句会ご見学のみのお申込みもお受けします(参加料は頂戴します)。




北海道立文学館へのアクセス

※地下鉄南北線「中島公園」駅(出口3番)下車徒歩6分
※北海道立文学館最寄の「中島公園」駅3番出口をご利用の際には
①真駒内駅方面行き電車にお乗りの方は進行方向先頭部の車両
②麻生駅方面行き電車にお 乗りの方は進行方向最後尾の車両に
お乗りいただくと便利です。




2013年8月17日土曜日

『ドライな目』 山咲臥竜句集「原型」を読む ~鈴木牛後~




『ドライな目』 山咲臥竜句集「原型」を読む
                  ~鈴木牛後~

山咲臥竜さんの句集「原型」を読んだ。「臥竜」という俳号から、またツイッターでの「議論好き」という印象から(私がそう思っているだけかもしれないが)、かなり骨太の男っぽい作風をイメージしていた。

冒頭の三句


壺焼の腸勾玉の原型か
魚の氷に上るや我は火酒呑まん
料峭や塒の魑魅(すだま)薙ぎ払ひ



このようにイメージを裏切らない始まりだったのだが、通読してみると、実はかなり繊細なタッチの目立つ句集だった。


木々の芽や小さく畳みしラブレター
たをやかに爪弾く琴や花月夜
葉桜の風に光にシーツ干す



このように、女性的とも言える句も少なくない。
おそらく作者は男性的とか女性的などということに興味はなく、ひたすら俳句らしい俳句を追い求めているのではないかと思う。
そのことは、作者の人物像が作品上で明らかにならない、ということからも窺える。たとえば家族のこと。句集中に家族の姿を発見したとき、読者は作者に親しみを感じる。父母や子や孫への愛情を詠んだ句は当然であるが、肉親との埋めがたい距離を感じさせる句であっても、家族との間に交わされる感情の行き来には心を動かされるだろう。

だが、句集中には家族を詠んだ句はほとんどない。意識的に除いてあるのかと思うほどだ。


蛆いぢりゐて母の平手を食らひけり


これが唯一かと思うが、これとて句の主役は母というより蛆の方であるかもしれない。

作者がひたすら俳句を求めているということは、道徳とか倫理というようなものに対して距離を置いていることからも窺える。


紅梅や少女と微熱分かち合ひ
長襦袢解けば刺青や月おぼろ
夜霧濃し娼婦は赤き唇(くち)ゆがめ



このような、怪しげな雰囲気の句も散見される。これらの句が成功しているのかどうかは私には見極められないが、読者に対して「いい子」になろうとする意図はないようだ。一種のスパイスとして集中に潜ませるという演出なのかもしれないが、ここは、きれいごとではないことを詠むことで、安易な抒情に流れることを拒んでいるのだと受け取りたい。

また、作者の主観を表明した句も少なく、事象を丹念に詠むことで世界を表現しようとする意志が感じられる。だが一方で、作者が世界に対してどのようなスタンスで臨んでいるのかということは、一読者として興味がある。作者の意図とは別に、それが句集を読む楽しみのひとつであるからだ。しかし作者はそんな読者の詮索を断ち切り、俳句のまん中を歩んで行こうとしているのだろう。

最後に好きな句を挙げておきたい。ドライな目で対象を見つめる句が私には好ましく感じられた。


青年の横顔に髭梅月夜
下萌に鼻擦りつけて駒の昼
花冷や卓にこぼるる粉薬
佐保姫やうすくれなゐの貝の肉
しなやかにかひな二本や更衣
草の上の蛇は草より濡れてをり
汗の子の果実めくなり風の丘
夜の秋貝殻骨に影ほのか
爆心地跡の屋台に舌焦がす
赤飯に胡麻塩の斑(むら)鳥渡る
これよりは鬼の棲むべし夕紅葉
ひからびし一枚の皮膚まとひ冬
帰り花咲く散りぎはのやうに咲く
日溜りへ枯野の沖を掻き分くる
雪の上に血溜りそこへ積る雪
風花や屠りし牛の黒目にも
野良猫のゆるぶ眥(まなじり)日脚伸ぶ




☆鈴木牛後(すずき・ぎゅうご 俳句集団【itak】幹事 藍生同人)



2013年8月13日火曜日

「あすてりずむ」を読む ~久才透子~

「あすてりずむ」を読む ~久才透子~


私の手のひらに、一冊の句集が乗っている。
そう、片手に乗るほどの小さな薄い俳句同人誌「あすてりずむ」
ネットプリントの俳誌。
 

 
これは、俳人三人の合同句集である。
それぞれ違う結社に所属する三人。
その内のお一方、金子敦さんとはネット句会でご一緒させていただいていて、Facebookのお友達でもある。



ある日、Facebookに俳誌のお知らせ。
購入先はコンビニになっている。

ネットプリントをコンビニで購入??


アナログ人間の私には、とんと理解できなかった。
モタモタしているうちに一号のダウンロード期間が終わってしまった…………。

そして再びFacebookに第二号発行のお知らせ。
迷っている暇はない。
と、そこで他力本願な私は、夫に頼んだ……。買ってきてと。



そして夫はピラピラ一枚の紙を持って帰ってきた。

なんでも、チケットなどを買う機械に番号を入力したら、FAXから出てくるのだそうである。
その一枚の紙を切ってパタパタ折ると、可愛い冊子の出来上がり!

と、前置きが長くなりましたが、こうして無事に手にいれました。
あすてりずむ、第二号。
七月七日発行。七夕に合わせてか、表紙は夜空に流星群。素敵です。


ここで、心に響いた句を紹介させていただきます。



 眼鏡置き眼鏡休ます昼寝かな   後閑  達雄

私も眼鏡をかけている。以前はコンタクトだったが、コンタクトの方が目の疲れを感じるようになり、一日中眼鏡のスタイルに変えた。
そう、目が疲れることは考えたことはあっても、眼鏡を休ませることは考えたこともなかった。そういえば、私が起きている間、眼鏡はフル活動である。 眼鏡がなくっては何も出来ないのに、それほど感謝の気持ちを持ったことがない。
作者は優しい人なのだ。
眼鏡をひらがなで書いても良かったかな、とも思った。

めがね置きめがね休ます昼寝かな

見た感じの印象が柔らかい、というだけの事なのだけど。
勝手を申しました。



 白日傘きりんの前で廻りけり   後閑  達雄

きりんを眺めている作者。作者ときりんの間に、女性が日傘をさしている。
作者の視線の先には、日傘、きりん、青空。
時折日傘はくるりとまわる。爽やかで気持ちがいい。
でも、作者の視線は遠い昔に向いているように感じる。
作者の母親の若い頃とか、子ども時代の幸せな記憶。そんなことが結びついているように思う。
動物園って、そんなノスタルジックな気持ちにさせる場所のような気がする。
だからこの句をみると、爽やかなのにちょっと切ない気持ちにもなる。


 線香の微かな反りや梅雨に入る   金子敦

もともと、匂いや気温、湿度を感じる文章や句が好きである。
線香がある生活。
線香って持ち上げた時に折れてしまいそうに頼りない。
一本つまむのに少し神経を使う。ちょっとした真剣な一瞬。
線香をつまむ一瞬って、誰かに手元をじっと見られているような気がするのは私だけ?
季節の移り変わりに、時間が悲しみを薄めてくれるようでもあり、
梅雨…というのが、また違う悲しみに入っても行くようでもあり。
静かな時間を感じる句。


 紫陽花の毬に触れたる保冷箱   金子敦

紫陽花に保冷箱。庶民的な生活用品と紫陽花の取り合わせが新鮮だった。
雨ざらしになっている保冷箱に、こんもり育った紫陽花。
ちょっと雑多な感じ。こんな庭、もしくは店先、あるあると笑ってしまった。
紫陽花って思い出に浸るような句をよく見かけるけど、生活感のある、こんな句もいいですね。
紫陽花と白い保冷箱との色のコントラストも綺麗。


 白玉や相方と呼ぶひととゐて   小早川忠義

時々、妻や夫のことを「うちの相方」と云う人がいるけれど、作者もそうなのかな。または仕事の仲間?
私は、相方と言われると、どうしても漫才コンビの相方って思ってしまうのだけど。 作者の仕事の仲間だろうか。
白玉と相方、この言葉の組み合わせってちょっといなせな感じがする。
ああ…。でも、男同士で白玉は食べないかしら?


 故郷への花道として五月富士   小早川忠義

「あすてりずむ」は、作者がそれぞれ、短いエッセーを書いている。
それによると、小早川氏の店で働いていたアルバイトが故郷に帰って行ったそうだ
 親の介護をするために。
多分、その人への句なのだろう。はなむけの言葉として、五月富士は晴れがましく目出度い。
エッセー文を読んでからこの句を読むと、去っていく人へのまっすぐなエールが心地いい。



さて、次のあすてりずむは10月頃になるらしい。
今度は自分で買いに行こう。
また、小さな優しい世界に触れるのが楽しみである。


俳句同人誌「あすてりずむ」
金子敦後閑  達雄小早川忠義



☆久才透子(きゅうさい・とうこ 俳句集団【itak】幹事 北舟句会)




2013年8月11日日曜日

五十嵐秀彦句集『無量』と今後のブログ更新のお知らせ



俳句集団【itak】です。

このたび当会代表である五十嵐秀彦の句集『無量』が書肆アルスより出版されました。


序文・藍生主宰の黒田杏子先生

跋文・雪華主宰の深谷雄大先生

帯文・酒場詩人の吉田類さん

表紙絵・漫画家・イラストレータの田島ハル氏。

版元・書肆アルスによる

フランス装の造本が美しい一冊です。

残部僅少ながら以下にて販売しております。

お手元に置いていただけたら幸甚です。


書肆アルス
http://shoshi-ars.com/

紀伊国屋書店
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784907078072


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このあとしばらくは、献本やご紹介いただいた句集の書評、
札幌でのイベント雑感など、【itak】幹事による小文を公開します。

また、少し時間が過ぎてしまいましたが【itak】参加者による
週刊俳句落選展の記事に頂いたメールの公開なども予定しています。

このブログは【itak】にご参加いただいた方の文章を随時
掲載させていただきます。句評・イベント評に関わらず
広く掲載させていただきたいと思いますので、ご希望の方は
俳句集団【itak】までメールくださいませ。

itakhaiku@gmail.com


また、コメント欄の入力が難しい方も、メールにてコメントいただければ
代筆させていただきます。お声掛けくださいませ。






2013年8月8日木曜日

第八回句会 投句選句一覧④


※作者・投句一覧が空欄のものは 掲載の許可がなかったものです

#投句・選句一覧