2013年4月8日月曜日

【itakスタッフ】野良猫リポート#5 ポリリズムの巻


3月9日、外は嵐。
毎度おなじみ「りっきーリポート」ですが担当のりっきーが参加できなかったので
野良猫さんが代打を務めさせていただきます。にゃーご。


野良猫リポート#5 ポリリズムの巻


1月はテストだの受験だの、人間の学校関係者は忙しくて参加できないだろうなとは思っていて。3月はどうだろう?メインは一段落したとはいえ、部活と云う部分では動きが鈍いのでは?
来なかった時の落胆は大きいのであまり考えないようにしていたのですが、参加申し込み有り。高校生が来てくれるとなぜか座が盛り上がるのでスタッフ冥利に尽きまする。


今回から選句のまとめ方を少し見直しまして、これまで参加者各自が選句を読み上げていたものを、選句メモに書いてもらって番号で読み上げていくドライ且つ結構アナログな方法にヴァージョンアップしました。他者の選句状況によって後半の選句がブレることもなくなり、時間短縮にも効果があったのではないかと思います。披講まで各句を声を出して読み上げないので、休憩時間にはお近くの皆さんと「この句っていいわよね」「この句のこれってなんのこと?」と会話を弾ませておいででなにより。


そんな休憩中に某大きなお兄さま方とお姉さまが「ごにょごにょ」「ぱ・・・む?」「・・・でしょ?」と話し込んでいらっしゃるので野良猫さん@聞き耳頭巾参上。「どうされまして?」。そうしましたら、「パフュームでしょ?」とのお答え。「へ?」「だからポリリズムってさ」「あ~パフュームの曲にありますけどね~」。でもこれは選句表に有った「春の風ぶつきらぼうなポリリズム」のことですよねぇ。
「ポリリズムって何?」「ポリフォニーのポリっすかねぇ?」「だからさ、パフュームの」「音楽用語?」「ポリゴンデータ関係ありますかね?」「いやだからポリってなに?」・・・(至るカオス・もう、おうちに帰ってググろうニャーん!)的な結論の出ない我等の会話に、痺れを切らした「ポリリズムのことですか?」という若々しい声!おおー待ってたよ君、さっきからこっちチラ見してたのを野良ちゃんはみてたんだよ!知ってるなら、知ってるなら、知ってるならさっさと教えてちょうだいーーー!


「えーポリリズムというのは」「はい」「ポリリズムというのは音楽用語で、多重的な、とかそういった意味で」(もっと簡単に頼むよ)「いろいろな方向から音が重なって」(zzzzzうぅ、よくわかんなーい)「ぁwせdrftgyふじこlp;@:」(ごめんなさい、音楽用語だってこと意外一歩も前進してないのTT)「で、このポリフォニーの有名な曲がドビュッシーの月の光(あ、それはわかるよ、わ~んわかるよ!)「つまりはそういったことであります」(ありがとう、パフュームじゃないことはよく理解したよ)。


かくしてお兄さまもお姉さまも野良猫も、高校生との会話を満喫した休憩時間でありました。見るに見かねたとはいえ、見知らぬ大人に声をかけるのは勇気のいることだったのではないかと思います。ありがとう!次回もなにか教えてもらえる小ネタを仕込んで・・・(笑)。


教えてくれた琴似高校の彼は、新人の田中君。おなじみ川中君と一緒に来てくれたのでした。5月も来てね、待ってるから!


せっかくなので若人の俳句も改めて。


 白銀の今だ残りし春の夜
 猫の恋波乱の色や白と黒    ( 川中伸哉 )

 淡雪や薄らとつもる手稲山
 朧夜や川も霞むる鏡かな    ( 田中悠貴 )



え、で、ポリリズムについては・・・Wikiですがどうぞ(^^;
昔部活で歌った曲にそんなスコアあったような気もす・・・(ま、わかってませんよ野良猫だからね。あとECOも大事。分別しよう。ん?結局パフューム?)。


以上代打野良猫がお送りしました。


猫だから難しいことはわかんないにゃ~ん!                               △  △
あ、あとごめんね、猫だから爪が出るから句会写真も撮れなかったにゃん。ごめんにゃさい(=ΦωΦ=)





2013年4月6日土曜日

『かほるんが読む』~第6回の句会から~ 掲句一覧


『かほるんが読む』をご高覧頂きありがとうございました。
文中掲句について一覧をまとめましたのでご覧くださいませ。


(その1)

カンバスには呪詛斑れ雪にはジェッソ   早川 純子
ふきのとう今夜は主役だ友つどう    佐々木美智子
春はあけぼの誰れにでも似合う服     中村 朗子
凍り道奥歯噛みしめ春ショール       大友  包


(その2)

三月の地吹雪とこそ掻き抱く        井上  康秋
屋移りを了へたる庭にダリア植う      月岡  道晴
日に百度溜息つきぬいぬふぐり      室谷安早子
淡雪や薄らとつもる手稲山         田中  悠貴


(その3)

春彼岸シアター・キノに原節子       柏田 末子


春を待ち静かに逝った冷蔵庫       後藤あるま
わかさぎのあんまり輝いている夕べ    平   倫子
考えることをやめたら春がくる       恵本 俊文


(最終回)

絵のなかの道よりあふれくる雪は     福本東希子


水温む「さんぽ」を鼻で歌う人        鍛冶 美波
猫の恋波乱の色や白と黒          川中 伸哉
春待つやamazonで買ふ『蜘蛛の糸』   岩本  碇

 

2013年4月4日木曜日

『かほるんが読む』~第6回の句会から~ (最終回)

 
『 かほるんが読む 』 (最終回)
 
~第6回の句会から~

小 笠 原  か ほ る
 


 
絵のなかの道よりあふれくる雪は
 
 
三月の声を聞きどことなく安堵した矢先に朝起きてカーテンを開けると
昨日は見え始めていたアスファルトや庭の土が真っ白になっている事が
幾度かあった。本当に「絵の中から」でもあふれてきたように。
三月も尽きようとしているが・・もうないだろうと思っていていいのだろうか。
 
 
 
水温む「さんぽ」を鼻で歌う人
 
 

私も好きなアニメのひとつ「となりのトトロ」のオープニング主題歌「さんぽ」。
「あるこう あるこう わたしはげんき~」と久石譲さん作曲の軽やかな曲だ。
やはり春は自然と元気に鼻歌だって出てくる季節なのだ。
少し元気のなさそうな作者に何気なくその人は聞かせたのだろうか
バッチリの選曲と思う。余談になるがアニメの父役、考古学者の草壁タツオの
声優が糸井重里だったのはとても良かったと思う。
 
 
猫の恋波乱の色や白と黒
 
 
白黒つけるの白と黒か、白い猫と黒い猫か・・。
恋する時期にあれほど精一杯叫べるのは羨ましい気がする。
恋に限らず日々の暮らしも少しは波乱があった方が面白くて
いいのかもしれない。心も揉まれて強く終いには図太くなってくれる。
でも・・・ドロドロまでは・・・嫌だな~と我儘を言ってみたり(笑)
 
 
 
春待つやamazonで買ふ『蜘蛛の糸』
 
 

芥川龍之介「蜘蛛の糸」それはそうなのだが・・この句を読み浮かんできた
映像がある(かなり妄想に入ってしまった)。
amazon=世界中に新旧問わず膨大な商品を展示している蜘蛛の巣で、
そこに欲しい物を探しに検索に検索を重ねた消費者が捕らえられる(表現は悪いが)。
ありがたい事に好みまでポンっと一瞬で理解してくれる。
初めてamazonのお買い物かごで指先ひとつで買い物をした時
妙にドキドキした。慣れてきた頃、気を付けないと癖になる;とも思った。
店頭で購入するのも楽しいのだが老眼をかけて探し物をすると
とても疲れるので、たま~のamazonでの買い物はかかせないこの頃。
 
 
以上で「かほるんが読む」を終了させていただきます。
5・7・5の一句に込められた作者だけが知っている言葉に含まれた、それぞれの想い。その想いを少しでも読み取れる様になれたらいいなと思っています
「あ!そうだったのか!」とトンチンカンな読みをする事も多々ありますが、それはそれでいいのだなと少しずつですが理解している最中です。
まだまだ、まだまだの私ですが何気ない日常の出来事や行き場のない気持ちなどを素直に一句に詠み込められる様になればいいなと思っています。
未熟な私の「読む」をお読みになって下さった方々、ありがとうございました。
 
 
(終わり)


事務局註;「かほるん」は事務局で名付けたとおりの可愛らしい方であります!

 
 

2013年4月2日火曜日

『かほるんが読む』~第6回の句会から~ (その3)


『 かほるんが読む 』 (その3)
 
~第6回の句会から~

小 笠 原  か ほ る
 

 
 
春彼岸シアター・キノに原節子
 
 
原節子といえば1953年小津安二郎監督の「東京物語」が浮かぶ。
近年、小津監督に捧ぐ「東京家族」が山田洋二監督によりリメイクされたばかりだ。
親の気持ち、子の気持ち、子の連れ合いの気持ち。
何気ないやりとりにぐっとくる場面や反省させられる場面がある。
それでも確かな事はいつの時代も親は子に計り知れない程
気を遣いながらも笑って見ていてくれるという事。
私は既に両親はいないけれど、そのありがたみがいなくなってから解るのは皮肉なものだ。
 
 
春を待ち静かに逝った冷蔵庫
 
 

「冷蔵庫」が夏の季語である事は重々承知で詠んでいる句だ。
では何故?!日々の暮らしの基本となる食を長年支えてくれた愛着のある
冷蔵庫だったのではないか。家電寿命はいいところ持って10年位だ。
毎日の色々な気分で扉を開けにらめっこも何度したことか!
「逝った」に込められた気持ちに頷きたくなる。
 
 
 
わかさぎのあんまり輝いている夕べ
 
 

まるで目の前に、わかさぎが奇麗に並べられているような錯覚がしそうな
くらい美味しそうな句。きっと作者は満面の笑みで感動の拍手もしたかもしれない。
かなり前にわかさぎ釣りをした事があるが冷凍人間になってしまいそうに寒い。
しかしあの美味しさを想像し忍耐あるのみ!で釣り上げた果ての揚げたての天ぷらの
味は忘れない。
 
 
 
考えることをやめたら春がくる
 
 

眠っている時以外は何かしらの思考は止まらない。
もう考えない様にしよう!という事自体考えている事になる。
入り口はあるが出口がない。しかし凧の糸がプッっと切れた様に
目の前がすっきりする瞬間がある。結果が出た訳でも考えが決まった訳でも
ないのに。基本的に人間ってうまく出来ているのかもしれない。
春は特にそんな気分の切り替えを助けてくれる、期待できる季節だと思う。
 
 
(つづく)
 
 

2013年3月31日日曜日

『かほるんが読む』~第6回の句会から~ (その2)

『 かほるんが読む 』 (その2)
 
~第6回の句会から~

小 笠 原  か ほ る
 
 
 
三月の地吹雪とこそ掻き抱く
 
 
ぼちぼち春の兆しが感じられてもいい頃なのに、まるで真冬に戻ってしまった
様な今年の北海道の雪。なごり雪なんてものじゃなく本降りなのだ
でも三月なのだから、あと少しの辛抱と自身に言い聞かせているように思う。
 
 
 
屋移りを了へたる庭にダリア植う
 
 
何かと移動の多い春。進学、就職、転勤。特に子供が家を出て一人住まいを
始めるお宅は大変だ。しかしこの句はそういう移動ではないようだ。
庭にダリアを植えたという。どんな思いを抱き植えたのだろう。
ダリア・・ナポレオンの妃ジョセフィーヌがバラに加えて収集に情熱を
傾けていた花。
 
 
 
日に百度溜息つきぬいぬふぐり
 
 
いぬふぐりの事を少し調べてみた。そこで、溜息をついているのは
作者なのかそれとも可憐な花には似合わない名を付けられたいぬふぐりの
溜息なのか(実際に人は日に何度くらい溜息をついているのだろう・・・)。
しかし、百度は多すぎないのかな・・・もし作者の溜息だとしたら
何だか・・・勝手に心配になってきた。
 
 
 
淡雪や薄らとつもる手稲山
 
 

この冬、手稲山にもずっしりと積雪があったに違いない。
それでも春晴れの日の風はどこか少し暖かく足元ばかりを
気にしていた目線もようやく辺りの景色を愛でながら歩ける様になるのが
淡雪の頃なのだ。しみじみと山を眺めて詠んだ一句なのだろう。


(つづく)