『 かほるんが読む 』 (最終回)
~第6回の句会から~
小 笠 原 か ほ る
絵のなかの道よりあふれくる雪は
三月の声を聞きどことなく安堵した矢先に朝起きてカーテンを開け ると
昨日は見え始めていたアスファルトや庭の土が真っ白になっている 事が
幾度かあった。本当に「絵の中から」でもあふれてきたように。
三月も尽きようとしているが・・ もうないだろうと思っていていいのだろうか。
水温む「さんぽ」を鼻で歌う人
私も好きなアニメのひとつ「となりのトトロ」
「あるこう あるこう わたしはげんき~」と久石譲さん作曲の軽やかな曲だ。
やはり春は自然と元気に鼻歌だって出てくる季節なのだ。
少し元気のなさそうな作者に何気なくその人は聞かせたのだろうか 。
バッチリの選曲と思う。余談になるがアニメの父役、 考古学者の草壁タツオの
声優が糸井重里だったのはとても良かったと思う。
猫の恋波乱の色や白と黒
白黒つけるの白と黒か、白い猫と黒い猫か・・。
恋する時期にあれほど精一杯叫べるのは羨ましい気がする。
恋に限らず日々の暮らしも少しは波乱があった方が面白くて
いいのかもしれない。 心も揉まれて強く終いには図太くなってくれる。
でも・・・ドロドロまでは・・・嫌だな~と我儘を言ってみたり( 笑)
春待つやamazonで買ふ『蜘蛛の糸』
芥川龍之介「蜘蛛の糸」それはそうなのだが・・
映像がある(かなり妄想に入ってしまった)。
amazon=世界中に新旧問わず膨大な商品を展示している蜘蛛 の巣で、
そこに欲しい物を探しに検索に検索を重ねた消費者が捕らえられる (表現は悪いが)。
ありがたい事に好みまでポンっと一瞬で理解してくれる。
初めてamazonのお買い物かごで指先ひとつで買い物をした時
妙にドキドキした。慣れてきた頃、気を付けないと癖になる; とも思った。
店頭で購入するのも楽しいのだが老眼をかけて探し物をすると
とても疲れるので、たま~ のamazonでの買い物はかかせないこの頃。
以上で「かほるんが読む」を終了させていただきます。
5・7・ 5の一句に込められた作者だけが知っている言葉に含まれた、それぞれの想い。 その想いを少しでも読み取れる様になれたらいいなと思っています 。
「あ!そうだったのか!」 とトンチンカンな読みをする事も多々ありますが、それはそれでいいのだなと少しずつですが理解している最中です。
まだまだ、 まだまだの私ですが何気ない日常の出来事や行き場のない気持ちな どを、素直に一句に詠み込められる様になればいいなと思っています。
未熟な私の「読む」をお読みになって下さった方々、 ありがとうございました。
(終わり)
事務局註;「かほるん」は事務局で名付けたとおりの可愛らしい方であります!
事務局註;「かほるん」は事務局で名付けたとおりの可愛らしい方であります!
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