
どうも。野良猫です。
行ってきたんにゃ Haiku Bar 【大歓迎ならいらない 限界だ】 @たきかわホール!
本州ではおなじみの俳句イベント「HaikuBar」が今回は滝川で開催されると聞いて、それはもうwktkとはこのことです。この前のwktkは・・・札幌マッハの時だった!開演前に白ワイン飲み干しちゃっててごめんなさいにゃ(´・_・`)今回もワンドリンク付き、ちゃんとおかわりもあるよという事前情報あり(^^金滴ひやおろしと風の森、鶴沼ワインなどなど。美味しくいただきました。
ホストは新感覚青春小説『いるか句会へようこそ!』を先日上梓された堀本裕樹さん。
なんどかお目にかかっておりますが相変わらず凛々しいにゃぅにゃぅにゃぅ。サインくださいにゃぅ(もらいますた)。
開場17時半、開演18時。司会の歌人・月岡さんから、呼び捨てされる堀本さん。懐かしい学生時代のエピソードを交えてのご紹介です。そして【itak】幹事の山田さんもご紹介。なんと会場入りに先立って家から途中の新十津川まで歩いて来たとか。すごいなぁ。
入場時に渡された選句表から5句選(うち1句特選)で、18:15までに参加者の選句が回収されました。結果集計までの間は出演者3名の並選を披いていきます。その中から印象的なものをいくつか引いてみましょう。
秋の夜や死ぬ順番を口にする 堀本・山田選 月岡特選
一秒の音の深さや秋の夜 堀本・月岡選
堀本さんと月岡さんの並選が入り、最終的には4位の句となりました。秋の夜長にあわせたものが一秒という短い単位であったこと、またそれを音の深さとしたことで世界が大きく広がりました。作者は地元の田中さんというご年配の男性の方でした。
秋の夜や明日には切る髪を梳く 月岡選 堀本・山田特選
月岡さんの並選だけかと思ったら堀本さんと山田さんの特選までさらっちゃった上、当日人気も3位という高点句。失恋とかじゃなくて、もっとさばさばと、明日は髪を切るんだよねぇ~って思いながら髪を梳いているような軽快感みたいなものを感じさせるのは秋の夜の乾燥した空気感かもしれません。普通のことをさらりと書いたこの句の作者は【itak】ファミリー旭川東高校の木村杏香さんでした!
そしてここに問題句が一句。
霧つづく信濃の低地切れた縄 無点句
実はなんとなく雰囲気が良くて予選に入れていた野良猫なんですが・・・兼題「秋の夜」が入っていないじゃないですか~ ということで頭のなかが「???」となったひと結構多数。これが実は壮大な挨拶句だったとは!
那智の滝われ一滴のしづくなり 堀本裕樹 『熊野曼陀羅』より
「なちのたきわれいつてきのしづくなり」⇔「きりつづくしなののていちきれたなわ」
なんとアナグラムになっていたのです!
作者はもちろん山田航さん。堀本さんの作品をリスペクトしつつ、月岡さんの出身地、信濃まで織り込むという念の入れ様。選句表最終句に置かれ、最後に紹介されるにふさわしい句だったのでした。・・・兼題入ってないけどねw;
最後に表彰式があり、月岡賞を橋本喜夫さん、堀本賞と山田賞を木村杏香さんがゲット。1位から5位までも順に表彰されて、秋の夜の句会は終わったのでした。出演者のみなさん、スタッフのみなさん、楽しい夜をありがとうございました。そして【itak】ファミリーのみなさんもご一緒出来てなにより良い夜でした。
月岡さんがおっしゃるように、滝川が北海道の文芸の中心地のひとつとなりますよう、俳句集団【itak】もいっしょに歩いていきますよ!
そして白木屋もたまに寄るには悪くなかったことを申し添えまして「 Haiku Bar 【大歓迎ならいらない 限界だ】 @たきかわホール」のレポートを終わりたいと思います。にゃー!(←また猫キャラ忘れてたよ!
入場時に渡された選句表から5句選(うち1句特選)で、18:15までに参加者の選句が回収されました。結果集計までの間は出演者3名の並選を披いていきます。その中から印象的なものをいくつか引いてみましょう。
秋の夜や死ぬ順番を口にする 堀本・山田選 月岡特選
堀本さんが「妻がゐて夜長を言へりさう思ふ(森澄夫)」を思わせる。共に生きた夫婦のふとした会話を切りだした句といえば、航さんが「黄の青の赤の雨傘誰から死ぬ(林田紀音夫)」のような、死神が死を予言するかのような不穏な句といい、評の方向性の違いが会場に笑いを巻き起こしました。結局月岡さんの特選も入っていたことが後程判明。参加者の人気も集め5位の句となりましたが、作者はなんと当会幹事の橋本喜夫さん!
一秒の音の深さや秋の夜 堀本・月岡選
堀本さんと月岡さんの並選が入り、最終的には4位の句となりました。秋の夜長にあわせたものが一秒という短い単位であったこと、またそれを音の深さとしたことで世界が大きく広がりました。作者は地元の田中さんというご年配の男性の方でした。
秋の夜や明日には切る髪を梳く 月岡選 堀本・山田特選
月岡さんの並選だけかと思ったら堀本さんと山田さんの特選までさらっちゃった上、当日人気も3位という高点句。失恋とかじゃなくて、もっとさばさばと、明日は髪を切るんだよねぇ~って思いながら髪を梳いているような軽快感みたいなものを感じさせるのは秋の夜の乾燥した空気感かもしれません。普通のことをさらりと書いたこの句の作者は【itak】ファミリー旭川東高校の木村杏香さんでした!
そしてここに問題句が一句。
霧つづく信濃の低地切れた縄 無点句
実はなんとなく雰囲気が良くて予選に入れていた野良猫なんですが・・・兼題「秋の夜」が入っていないじゃないですか~ ということで頭のなかが「???」となったひと結構多数。これが実は壮大な挨拶句だったとは!
那智の滝われ一滴のしづくなり 堀本裕樹 『熊野曼陀羅』より
「なちのたきわれいつてきのしづくなり」⇔「きりつづくしなののていちきれたなわ」
なんとアナグラムになっていたのです!
作者はもちろん山田航さん。堀本さんの作品をリスペクトしつつ、月岡さんの出身地、信濃まで織り込むという念の入れ様。選句表最終句に置かれ、最後に紹介されるにふさわしい句だったのでした。・・・兼題入ってないけどねw;
月岡さんがおっしゃるように、滝川が北海道の文芸の中心地のひとつとなりますよう、俳句集団【itak】もいっしょに歩いていきますよ!
そして白木屋もたまに寄るには悪くなかったことを申し添えまして「 Haiku Bar 【大歓迎ならいらない 限界だ】 @たきかわホール」のレポートを終わりたいと思います。にゃー!(←また猫キャラ忘れてたよ!
■日時 9月27日(土)18時開演20時過ぎ終演
■場所 たきかわホール
■出演
ゲスト 歌人 山田航さん
ホスト 俳人 堀本裕樹さん
司 会 歌人 月岡道晴さん
■兼題 「秋の夜」
一位 「言い訳も嘘も長引く秋の夜」 夏井豊さん
二位 「言い訳をしつつ頬張る秋の夜」 土橋さん
三位 「秋の夜や明日には切る髪を梳く」 木村杏香さん
四位 「一秒の音の深さや秋の夜」 田中さん
五位 「秋の夜や死ぬ順番を口にする」 橋本喜夫さん
■参加総数 約60名(スタッフさん含む) 投句44句
■お酒ライナップ 金滴本醸造ひやおろし(新十津川)
風の森無濾過生原酒(奈良)
鶴沼ワイン白・赤(浦臼)