イタックの第46回例会が2019年11月9日に札幌市内の道立文学館で開かれ、俳人五十嵐秀彦さんと俳優小林エレキさん、漫画家田島ハルさんの3人による北海道方言の俳句をめぐるトーク「出張!サブカル句会」が行われました。事前に応募された159作品から選ばれた23作品について、道産子ネイティブの3人が楽しく解説。会場も大いに盛り上がりました。ざっくり紹介します。
秀彦 今日は事前の投稿をもとに、おしゃべりする句会です。
エレキ 俳優やっている小林エレキです。ハルさんと某ラジオ局の某番組でパーソナリティやらせてもらってます。俳句はずぶの素人。ノリで選びました。
ハル イタック参加させてもらっているのですが、いつも隅っこでぼーっとしているので、みなさんの目の前に立っているのは不思議な感じ。両脇に父と相方が座っている。それも不思議な気持ち。句を肴に、3人で楽しくやりたい。
秀彦 ラジオ番組というのは、HBCラジオの深夜番組「サブカルキック」。ゲストをよんで、よく分からない話を毎週しています。土曜日の深夜。
エレキ 最初は2時、押し出されて今は朝の4時からやってます。五十嵐先生のことは、愛情を持って「秀彦」と呼んでます。
ハル 会ったときから秀彦と言ってます。
秀彦 今日は北海道弁だけでなく、道外の方言でもオッケーとしたところ道外からも少し来ました。159句も集まって驚きました。面白かった。
エレキ 北海道弁って内地から来た方が持ってきたものが多い。調べたらこっち側だよっていうのもありました。
●全体の印象。人気の北海道弁
ハル 固有名詞の方言、ザンギ、ダイコン抜きとかもありました。
エレキ ダイコン抜きの遊び知っている人いる?
秀彦 意外と少ない。
エレキ 年代によるのかな。足を引っ張る遊びで抜けたら負け。
秀彦 「たくらんけ」も出てきた。職場で「たぐらんけ」と言われたこともある。(「たわけもの」というような意味だけど)訳してもしょうがない。たふらんけというところもあるみたい。これじゃなきゃ伝わらないというのもある。「もちょこい」(くすぐったい)とかね。
ハル 「あずましい」も「落ち着く」と訳されるけど、ちょっと違う。
エレキ サビオも北海道弁なんですね。商品名。九州のほうの会社の製品。カットバンと同じ。九州の会社が頑張ったんでしょうね。北海道で広まった。
秀彦 ネットで調べたら、これは方言だと出てた。カットバンの代表がサビオという地域が、北海道と全国で何カ所かある。千葉でもサビオだったらしい。「やきべん」(即席麺。マルちゃん「やきそば弁当」)もありましたが、僕としては北海道という印象はなかった。
エレキ やきべんって省略するのは最近かな。最近のイメージ。
ハル セコマも。正式名称になった。
秀彦 セコマは全国化した。上の世代が言っていたこともたくさんあった。「がおる」とか。ほおがこける、ぐったりしてるという意味。とても面白かった。今回は159句から、3人で10句ずつ選んだ。
●3人の選句
【7番】秋の鞦韆闇が「押ささる」と言ふ(秀彦、ハル○)
秀彦 典型的な北海道弁の活用。「なんとかさる」。これつけると面白いニュアンスが出てくる。「食べらさる」という広告がある。「巻かさる」とか。「さる」がつくと責任逃れのイメージ。スイッチが「押ささる」とか。
エレキ パンツとか見らさる。
秀彦 自分が見る訳ではない。「さる」はたくさんあったけど、これは句としてマジで作った感じ。俳句としても。
ハル 句としてかっこいい。完成度が高い。脱力、ふわっとした感じ。闇とのギャップがいいなと思った。
【11番】干柿のはぶててS字フックかな(岡山)(秀彦○)
エレキ 岡山弁?
秀彦 「はぶてて」。調べました。成長するって意味でなかったかな。干し柿って伸びるの? 形かわって、S字フックのようだと。形が歪んだと。「はぶてて」が面白いと思った一句。
【13番】 前足に手袋を履きヒトとなる(秀彦、ハル○)
ハル 手袋をはく、普通に言いますよね。
エレキ 道外ははめるっていうらしいですね。でも、履くですよね、みなさん。僕も好きな句だった。
ハル 人でなかったんかいって。お前はだれだ? 犬用の手袋もある。滑るから、寒冷地では犬に靴を履かせる。そのこととも取れる。犬が人になった。
秀彦 そうも読めるし、人間が手袋をするときに、自分の手を足の一つと思ったのかなと。自分が手袋はめたときに人なんだと気付く感じがした。
【14番】鮞(はららご)のおにぎりばくろ海老マヨと(エレキ○)
エレキ かわいい言葉。交換する。ばくる系の句はけっこうありましたしたが、コレはかわいい。庶民的な感覚で選びました。筋子とエビマヨ、交換するには対等ではない。軽く脅迫してる。筋子のおにぎりをよこせと。上下関係がしっかりしているのでは。
ハル 人間関係見え隠れする深い句。
秀彦 学生時代、方言だと思わないで使う方言だよね。道外では100%通じないです。でも、方言ステータスもあって、東京では方言がもてはやされることもある。
【20番】俺ゲッパJBゲロッパ狂咲(兵庫)(秀彦○)
ハル ラップみたい。
秀彦 北海道の人ではない。兵庫の人。ゲッパ、言わなくなった。知らない? ゲッパは「ビリ」という意味。運動会で一番最後、ゲッパって言われる。
会場 「ゲレッパ」って言ってました。
秀彦 げれっぱは、げっぱの活用形。げっぱ、げれっぱ、ゲロッパと活用する。
エレキ ファンキーですね。
ハル ジェームス・ブラウンが俳句になる。季語がいいですよね。上手。
【31番】寒蟬の遠くかしがるゴッホの絵(ハル○)
ハル 「かしがる」が方言。愛媛の人だけど、愛媛の方言なのかな? 北海道? 傾くの意味。
秀彦 北海道でものすごい使います。標準語だと思っていた。「かしげる」はある。「かしがる」はない。「かしがさる」が、「かしがる」になったのではないか。「さ」が抜けて、音便化になると。
エレキ 押ささるの「さる」?
ハル この絵が傾いてるの、おれのせいじゃねーしって感じですね。俳句として好きと思って取りました。
【34番】わかさいもって芋入ってないっしょ(愛媛)(3人とも○)
秀彦 ストレートな句。つい取ってしまった。
エレキ 勢いがある。「そうだね」と言わさる感じが好き。
ハル 道民の常識。芋の食感を出すために、白あんに細い昆布を入れている。
秀彦 愛媛の人だけど、北海道への望郷の句と思った。泣けてくるな。ないっしょ、「しょ」というのは消えることがないと思う。
会場 「内緒」とかけているのでは?
3人 イントネーションはちょっと違うけどね。
エレキ 役者やってて気を付けてはいるけど、北海道は「椅子」「コーヒー」もイントネーションが微妙に違う。NHKのナレーションの仕事もするのですが、NHKはイントネーションに厳しいです。
【39番】木枯の身にじぇんこ無しべんこふる(ハル○)
ハル 取ってるけど分からなかった。
エレキ 「ジェンコ」は分かった、「べんこ」は調べた。ゼニコのこと。飲み代ないという感じかな。
秀彦 「ジェンコねえんだわ」は、よく言った。品がないほうかな。ジェンコは「ない」と続くのが北海道弁。ある時はじぇんことは言わない。べんこふるは分からなった。おべっか使うという意味だって。結構知っている人いますね。ご機嫌を取るとか。
【43番】こわいって言うから檸檬煮ておいて(エレキ○)
エレキ 「こわい」って面白いな。疲れただけど、けだるい感じもある。優しい感じがある。ばあちゃんが良く言っていた。
秀彦 「こわい」と「疲れた」は語感が違う。肌で分かる。東北でも言うはず。
ハル クエン酸とってねってこと。
【47番】したっけさなまら亀虫いるだべや(エレキ、秀彦○)
エレキ やけくそ加減がすてきだなーと思いました。カメムシの脅威、錯乱している感じ。
秀彦 「したっけ」「なまら」「だべや」。ここまでコテコテに入れてくるのは驚いちゃった。全部分かるよね。したっけは後の世代ではないかな。俺の印象では子供のころは使っていなかった。「したっけ」って別れるじゃない。高校生くらいから使っていた。何だそれはと思った。函館では昔からあいさつであったと。
会場 「したらね」って言ってました。
【58番】こんぼほりしてデレッキで叩(はた)かれる(ハル、秀彦○)
秀彦 デレッキとジョンバも石炭ストーブがらみですよね。懐かしい。ごんぼほり分かります? だだこねる。子供叱るとき。デレッキでたたいたら、死ぬよね。今だと虐待ですね。デレッキの語源はよく分からない。英語、オランダ語らしいけど、はっきりしないみたい。石炭ストーブが入ったときになまって。私の親は、なぜかロシア語といっていた。噓を教えられて信じていた。
【61番】七五三めんこにじぇんこあげらさる(ハル○)
ハル おこづかいを、かわいい子に「あげらさる」。
エレキ 冬が厳しい分、自分にやさしく。
【67番】つっぺした内縁の妻食うおでん(エレキ○)
エレキ 鼻が止まらない時にティッシュとか詰めるのが「つっぺ」。
ハル 長くしてしまうと、汁物とか食べる時についたりしてね。
秀彦 内縁の妻、すごいよね。詩的喚起力がある。おふざけ企画に乗じて真剣な句を出している。上五変えれば、深刻な句になる。
エレキ エロいですよね。
ハル ちょっとかわいいかも。
【76番】愛犬もかててゲロリや冬晴るる(ハル○)
ハル 「ゲロリ」はググっても出なくて…。ゲタスケートのこと? 「かてて」は仲間に入れる。
秀彦 雪スケート? 知らないでしょ。ゲロリがどんな道具が分からないけど。ゲタの裏側に竹などをつけて滑る「ゲロリ」。
会場 小樽ではあった。ゲタスキーとか。
秀彦 雪スケートと言っていた。道のつるつるしたところ、ゲタに歯がついている。明治から昭和初期に使われたって。
会場 「がんじゃスケート」
ハル 勉強になりましたね。
【83番】重ね着のゴムたごまっていずぃいずぃ(エレキ、ハル○)
エレキ 「いずい」って独特。違和感みたいのが「いずい」。たごまる、「だごまさる」とも言うよね。靴下だごまさるって。「い」が小さいのもかわいい。
秀彦 「たごまる」も標準語と思っていた。
【95番】冷蔵庫開けて羆はおっちゃんこ(秀彦○)
秀彦 実際にヒグマってやるんだよね。冷蔵庫を前足で開けて、食べる。知床などである。「おっちゃんこ」は方言なんですね。おっちゃんがおっちゃんこ。
【97番】なんもにはなんもとかえすねこじゃらし(秀彦○)
秀彦 「なんもさ」って言わない? 優しいよね。親身になってくれている。「大丈夫」よりも「なんもさ」のほうがいい。なくしたくない言葉。
エレキ 「なんも。泊まっていけばいいっしょ」みたいに使う。
ハル ぶっきらぼうな感じがするけど温かい言葉。
【103番】新米のなまら美味くて食べらさる!(エレキ○)
エレキ 本当にその通りだなって思って。ビックリマークに勢いがあって選ばさりましたね。
秀彦 なまら使わなくなってない?
エレキ 若い人は使わなくなっている。祖父祖母がいない家庭は、方言あまり言わなくなる。
秀彦 なまら美味いは、いいな。こんな感じだよね。
【112番】ありつたけサビオを壁に貼る夜寒(千葉)(エレキ○)
エレキ サビオを壁に張るのかって。台風に備えているのかなとも思ったけど、太刀打ちできないよなって。不思議な俳句と思って。
秀彦 千葉なんだよね。ネットで調べて使ったのかな。かなりの人、上手だよね。シュールだし、怖いよね。すごい句だよね。
【129番】だらせんのこったらべっこ秋じめり(ハル○)
ハル 「こったらべっこ」ピンと来ないので調べました。ほんの少し。あまり言わない?
エレキ おばあちゃんに「ご飯、こたっらべっこ残して。はんかくさい」って言われた。
ハル そういえば「お米あめるしょ(いたむでしょ)」っていうのも。
エレキ 「こったらもん」って言いますよね。こったらべっこ、妖怪の名前みたい。
【134番】デレキよりジョンバで叩くほうが好き(エレキ、秀彦○)
エレキ 「ジョンバ」は「シャベル」だよね。SM的な要素かなと。性癖的な。それかなと思って、面白いと思って。
秀彦 叩かれたら大変だよね。石炭をすくうスコップだよね。プラスチックのスコップってあるけど。
会場 木で作ったものがジョンバ。
秀彦 僕は鉄のイメージだった。
【143番】 銀杏並木いいふりこきとそれ以外(秀彦○)
秀彦 いいふりこき、いい言葉だよね。決定的な言葉はないよね。「こき」がいい。感情が込められている。俳句のテクとしても良くできている。
【152番】いなびかり妻をばくれと唆す(エレキ○)
エレキ たまにばくるのもいいかなと。妻を「ばくる」ってなかなかですよね。
ハル 「唆(そそのか)す」相手がいるんですね。
秀彦 稲に米を作らせるために「稲つるみ」から。稲の妻とかもいう、これも結構な俳人が作っていると思う。
2020年2月26日水曜日
2019年12月2日月曜日
第46回イベント「出張!サブカル句会」句会報
俳句集団【itak】事務局です。
11月9日開催の第46回イベントは70名ほどのご参加を頂く大盛況でした。
第一部「出張!サブカル句会」ではみなさんにご投句頂いた
現役あるいは懐かしい北海道弁を中心とした方言俳句を150句あまり並べ
広い北海道の中でもさらに地域によってやや違う北海道弁の数々を肴に
小林エレキさん・田島ハルさん・五十嵐秀彦代表がゆるゆるとトークする
実に楽しい企画となりました。
抄録等はさておきまして、当日披きました句の一覧を公開しますのでご笑覧下さい。
投句総数159句、投句者数47名(うち道外者数8名・17.0%)、道外弁3句・1.9% 。
3名の選者が抽出した句は23句、三人選が重なったのはNo.34松山帖句さんの句でした。
全道・全国のみなさまから広くご投句頂きましたことに深謝いたします。
※「角食」が北海道弁との確認が当日にずれ込んだため、1句目をNo.0としました。
※太字部分は方言
11月9日開催の第46回イベントは70名ほどのご参加を頂く大盛況でした。
第一部「出張!サブカル句会」ではみなさんにご投句頂いた
現役あるいは懐かしい北海道弁を中心とした方言俳句を150句あまり並べ
広い北海道の中でもさらに地域によってやや違う北海道弁の数々を肴に
小林エレキさん・田島ハルさん・五十嵐秀彦代表がゆるゆるとトークする
実に楽しい企画となりました。
抄録等はさておきまして、当日披きました句の一覧を公開しますのでご笑覧下さい。
投句総数159句、投句者数47名(うち道外者数8名・17.0%)、道外弁3句・1.9% 。
3名の選者が抽出した句は23句、三人選が重なったのはNo.34松山帖句さんの句でした。
全道・全国のみなさまから広くご投句頂きましたことに深謝いたします。
※「角食」が北海道弁との確認が当日にずれ込んだため、1句目をNo.0としました。
※太字部分は方言
| No. | 句 | 作者 | 居住地 | 方言 |
| 0 | 厚切りの角食香る文化の日 | 奈良香里 | ? | |
| 1 | 憂き事や手袋はいてただ歩く | 川崎淑子 | ||
| 2 | 豆苗のおがる窓辺や秋うらら | 小路裕子 | ||
| 3 | うるかすの米も小豆も能面も | 藤原ハルミ | ||
| 4 | 秋耕やたまに働きこわいこわい | 林 冬美 | ||
| 5 | こわいっしょ何と答えんそぞろ寒 | 古川かず江 | ||
| 6 | ススキノの泡にうるかす秋思かな | 北野きのこ | ||
| 7 | 秋の鞦韆闇が「押ささる」と言ふ | ゆうき弓雄 | ||
| 8 | はんかくせぇいづいめっぱのマスク顔 | 藤浪久三 | ||
| 9 | 秋深し茶飲み話もいんでないかい | 林 冬美 | ||
| 10 | なんもさと云はれ勤労感謝の日 | 鴨 々 | ||
| 11 | 干柿のはぶててS字フックかな | 山本哲史 | 岡山 | 岡山弁 |
| 12 | 野分立つつらつけなさよじょっぴんかる | 鴨 々 | ||
| 13 | 前足に手袋を履きヒトとなる | 栗山麻衣 | 三重 | |
| 14 | 鮞のおにぎりばくろ海老マヨと | 望月よし生 | ||
| 15 | 初雪や寺田京子の句碑凍れ | 藤森そにあ | ||
| 16 | したっけと黄葉の道小さな手 | 田中 勲 | ||
| 17 | 瀬を急ぐ木の葉山女魚のピリカかな | 洒落神戸 | ||
| 18 | あずましくなくて初雪融けて恋 | 鈴木牛後 | ||
| 19 | すずめたちばくりあってる案山子かな | 白樫かなず | ||
| 20 | 俺ゲッパJBゲロッパ狂咲 | 司 啓 | 兵庫 | |
| 21 | 寒北斗いいふりこきの父の逝く | 三品吏紀 | ||
| 22 | 小判とは「御主も悪よ」凍れかな | 望月よし生 | ||
| 23 | 納屋も馬屋もじよつぴんしたまま秋のかぜ | 小路裕子 | ||
| 24 | 雪しまきごくもそ言って馬撫でる | 白樫かなず | 不明弁? | |
| 25 | あやつけてかんこ蹴らさるにわかラガー | 鴨 々 | ||
| 26 | パンツまでびしよびしよでわや大颱風 | 三品吏紀 | ||
| 27 | 玄関フード秋虫の勘違ひ | 望月よし生 | ||
| 28 | どんぐりに「なまらめんこい」連呼す君 | 新海 茜 | ||
| 29 | 過去形でおばんでしたと十三夜 | ゆうき弓雄 | ||
| 30 | じょっぴんを掛け開け掛け開けして根雪 | 鈴木牛後 | ||
| 31 | 寒蝉の遠くかしがるゴッホの絵 | 岩のじ | 愛知 | |
| 32 | 冬の子の全身サビオでも笑顔 | 山田 航 | ||
| 33 | 月眩しいいふりこきも底をつく | 村上海斗脂多め | ||
| 34 | わかさいもって芋入ってないっしょ | 松山帖句 | 愛媛 | |
| 35 | うるかして呑む嘲りも流星も | 北野きのこ | ||
| 36 | 冬隣なあんもしてねわやだべさ | 花 丸 | ||
| 37 | バイキオーライ!見習いガイド秋空へ | 藤森そにあ | ||
| 38 | 火恋し微罪の指に巻くサビオ | 土井探花 | ||
| 39 | 木枯の身にじぇんこ無しべんこふる | 鴨 々 | ||
| 40 | 秋の暮じょっぴんかって酒場まで | 林 冬美 | ||
| 41 | 天高く母は元気であずましい | 川崎淑子 | ||
| 42 | どかゆきを雪女郎のせいにして | 白樫かなず | ||
| 43 | こわいって言うから檸檬煮ておいて | 三島ちとせ | ||
| 44 | ジョッピンカル棒とジョンバの立てり冬 | 安田中彦 | ||
| 45 | ただいまを待つごしょいものほっくりと | 小路裕子 | ||
| 46 | 寒稽古がおる男の叫び声 | 白樫かなず | ||
| 47 | したっけさなまら亀虫いるだべや | ひでやん | 愛媛 | |
| 48 | 濁酒飲み転倒負傷わやな夜 | 千鳥足 | ||
| 49 | はんかくさいほどのおみやげ豊の秋 | 林 冬美 | ||
| 50 | あきあじはアイヌモシリの神の物 | 村元幸明 | ||
| 51 | 途切れぬ枯野じょっぴん掛け忘れし車窓 | 鈴木牛後 | ||
| 52 | 靴下をはく手袋をはくそして罪をはく | Fよしと | ||
| 53 | したっけさあに続く小言や神無月 | みこと | ||
| 54 | たんぱらな父のねまって待つ氷下魚 | 藻池夜鯉 | ||
| 55 | 手袋を履きし手を出しばくりっこ | 藤森そにあ | ||
| 56 | 灯火親しイランカラプテおばんです | 窪田瑞星 | ||
| 57 | 過ぎたれば口にじょっぴん紅葉酒 | 望月よし生 | ||
| 58 | ごんぼほりしてデレッキで叩かれる | 藻池夜鯉 | ||
| 59 | ばっち子のだはんこいたる負相撲 | 鴨 々 | ||
| 60 | 鳥渡る地名に別がなまらある | 三島ちとせ | ||
| 61 | 七五三めんこにじぇんこあげらさる | 鴨 々 | ||
| 62 | 冬支度ちゃんちゃんこ買う無印で | 白樫かなず | 赤津弁? | |
| 63 | カムイらの絵の具をまかし山粧う | 田中 勲 | ||
| 64 | 雪蛍手になまらいい今日になった | 林 冬美 | ||
| 65 | 月天心なまら女装の似合う顧問 | 村上海斗脂多め | ||
| 66 | ノルベサに「乗るべさ」と叔父秋寒し | 鈴木牛前 | ||
| 67 | つっぺした内縁の妻食うおでん | 福井たんぽぽ | ||
| 68 | 椎の実をばくりっこしておままごと | 新海 茜 | ||
| 69 | 塩っぱいよ中島みゆき蝦夷の秋 | 藤森そにあ | ||
| 70 | あずましや蚊や蠅飛べぬ末の秋 | 望月よし生 | ||
| 71 | ゴミ投げももうパーカーを羽織る頃 | 村上海斗脂多め | ||
| 72 | 起きて来ぬ父や残暑に押ささる戸 | 北野きのこ | ||
| 73 | 山葡萄ジュースのはずがタフランケ | 藻池夜鯉 | ||
| 74 | でれすけが方屁虫捕まえて嗅ぐ | り あ | 札幌 | 栃木弁 |
| 75 | 羚羊の鼻息首筋のサビオ | 福井たんぽぽ | ||
| 76 | 愛犬もかててゲロリや冬晴るる | 安田中彦 | ||
| 77 | ねっぱつくびんこの口の濁酒かな | 鴨 々 | ||
| 78 | 銀漢や汽車の切り裂く石狩野 | 村上海斗脂多め | ||
| 79 | 雪虫がいたよなんだかあずましい | 林 冬美 | ||
| 80 | だはんこく有象無象や枯葎 | 望月よし生 | ||
| 81 | 飯あめるはんかくささよ秋の蠅 | 鴨 々 | ||
| 82 | をなご来てをのこおだてば尾花散る | 鈴木牛後 | ||
| 83 | 重ね着のゴムたごまっていずぃいずぃ | 藻池夜鯉 | ||
| 84 | 寒蜆身引きちぎられてんこもり | 白樫かなず | ||
| 85 | ボアとダウンばくりっこして冬の浜 | 七瀬ゆきこ | 三重 | |
| 86 | どんぐりの背比べ黒くなるサビオ | 村上海斗脂多め | ||
| 87 | までなこと義母のつぶやき烏賊襖 | 古川かず江 | ||
| 88 | 秋灯下存在者の本あずましい | 林 冬美 | ||
| 89 | 日切焼買ってこうわい初紅葉 | 松山帖句 | 愛媛 | |
| 90 | どんぐりと小さき日向ばくりつこ | 栗山麻衣 | ||
| 91 | ウィンナーとザンギばくって運動会 | 中村みずほ | ||
| 92 | 食べらさると言うまでもなく肥ゆる馬 | みこと | ||
| 93 | おだちたる虚け諫めよ秋の雷 | 望月よし生 | ||
| 94 | 秋晴れやめんこい手足バタバタと | 川崎淑子 | ||
| 95 | 冷蔵庫開けて羆はおっちゃんこ | 頑黒和尚 | ||
| 96 | 初氷三面鏡に眼がなんぼ | 安田中彦 | ||
| 97 | なんもにはなんもとかえすねこじゃらし | 田中 勲 | ||
| 98 | そだねーの相槌欲す赤い羽根 | 窪田瑞星 | ||
| 99 | 末枯しちゃんこい犬に祖父引かれ | 白樫かなず | ||
| 100 | だはんこく牛しかりをり鰯雲 | 小路裕子 | ||
| 101 | しばれる夜君と交わしたる寒造り | 新海 茜 | ||
| 102 | だはんこきワタアメ買えと秋祭り | 小島慶子 | ||
| 103 | 新米のなまら美味くて食べらさる! | 中村みずほ | ||
| 104 | 銀輪の急ブレーキ雪来たベぇ | 高橋朴全 | ||
| 105 | しゃっこいとなまら歯に染む大ジョッキ | 頑黒和尚 | ||
| 106 | ねんねこに早も寝息のだはんこき | 小路裕子 | ||
| 107 | 闇汁におだてばわやとあまされる | 高橋ヨウ子 | ||
| 108 | 農具小屋じよっぴんかって秋惜しむ | 小路裕子 | ||
| 109 | 秋の旅みったくなしの孫を見に | 小島慶子 | ||
| 110 | あずましき寝屋にどんぐり落ちにけり | 鴨 々 | ||
| 111 | 露霜やタイヤ交換ゆるくない | 花 丸 | ||
| 112 | ありつたけサビオを壁に貼る夜寒 | 土井探花 | ||
| 113 | 秋紅葉君のハートがおささった | 白樫かなず | ||
| 114 | 行く秋や吾にがっちゃい立ち別れ | Fよしと | ||
| 115 | 雪虫が春の季語だとはんかくせ | 花 丸 | ||
| 116 | 紅葉かつ散る湯にひとりあずましや | 小路裕子 | ||
| 117 | 台風来じょっぴん飛んでわやだべや | 頑黒和尚 | ||
| 118 | 魚座のやうにぼつこ手袋つなぐ紐 | 藻池夜鯉 | ||
| 119 | 居酒屋でいいんでないかい冬籠 | 七瀬ゆきこ | 三重 | |
| 120 | 柿食えばなまら夕陽が山の端へ | 林 冬美 | ||
| 121 | おたのしみはこれからだべさ穴惑 | 窪田瑞星 | ||
| 122 | 夕霧や街街が消化しらさる | 島崎寛永 | ||
| 123 | 大きめの君のセーターもちょこくて | 新海 茜 | ||
| 124 | 虎落笛うるけた指の憂いかな | 上田美千代 | ||
| 125 | くしゃみして「やんやなした?」と気遣われ | 高橋ヨウ子 | ||
| 126 | 穴惑ひ二つに折りてつっぺかる | 鴨 々 | ||
| 127 | あずましい我が家のトイレ秋深し | 中村みずほ | ||
| 128 | おにぎりは筋子がいいとごんぼほり | 望月よし生 | ||
| 129 | だらせんのこったらべっこ秋じめり | 鴨 々 | ||
| 130 | 登校のマスクに隠す鼻つっぺ | 高橋ヨウ子 | ||
| 131 | べこっこ追う小さき身体や狗尾草 | 藤森そにあ | ||
| 132 | 深秋のサビオ剥がせば指輪跡 | 土井探花 | ||
| 133 | なんもなんもなんでもないよ秋の波 | みこと | ||
| 134 | デレキよりジョンバで叩くほうが好き | Fよしと | ||
| 135 | 手袋を履いて鯛焼き暖かし | 白樫かなず | ||
| 136 | 毬栗のごと我が妹のきかなさは | 新海 茜 | ||
| 137 | キツネがかじったトウキビ食べるヒトがいる | 鈴木牛前 | ||
| 138 | 寒月やじょっぴん炙るチャッカマン | 村上海斗脂多め | ||
| 139 | はっちゃこくわらんべおだつ運動会 | 鴨 々 | ||
| 140 | 一晩で秋から冬へばくられて | 林 冬美 | ||
| 141 | 七五三めんこい子らは調子こき | 花 丸 | ||
| 142 | 温め酒気づけば深夜わやな帰路 | 林 冬美 | ||
| 143 | 銀杏並木いいふりこきとそれ以外 | 栗山麻衣 | ||
| 144 | ぞろと来るめんこいおばけハロウィーン | 小路裕子 | ||
| 145 | はんかくさい母と娘の花カンナ | 窪田瑞星 | ||
| 146 | ゆるくない掃いたそばから降る落ち葉 | 藤浪久三 | ||
| 147 | 鮭だべさ嫌んなるほど上るべさ | 栗山麻衣 | ||
| 148 | 団栗をばくりっこして日が暮れる | 白樫かなず | ||
| 149 | じょっぴんをからずに月夜のもらひ風呂 | 中村みずほ | ||
| 150 | 緑児が秋の蓮のごとおっちゃんこ | 新海 茜 | ||
| 151 | 観覧車夜へうるかす秋雨かな | 北野きのこ | ||
| 152 | いなびかり妻をばくれと唆す | 栗山麻衣 | ||
| 153 | 七竈じょっぴんかってサヨウナラ | 七瀬ゆきこ | 三重 | |
| 154 | 黄落やおっきた猫の眠りゐる | 安田中彦 | ||
| 155 | 手袋を履くやあの子ともう一夜 | 北野きのこ | ||
| 156 | 踊りの輪押され押ささるもうわやや | 鴨 々 | ||
| 157 | きゃあきゃあと大根抜きの保育園 | 山田 航 | ||
| 158 | 天高くやき弁の湯を注ぎけり | 村上海斗脂多め |
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