2013年2月10日日曜日

『りっきーが読む』~第5回の句会から~ 掲句一覧

『りっきーが読む』をご高覧頂きありがとうございました。
文中掲句について一覧をまとめましたのでご覧くださいませ。


(その1)

露西亜語とすれ違ひけり雪の路     室谷安早子
正月の終りを告げるカレー香       後藤あるま
寒夕焼のやさしさの無比無類        平  倫子
去年今年かすかにすすみゐる録画   橋本 喜夫


(その2)

太陽は静穏なりし冬の闌け         kai
エンディングノート眺めし四日かな     高畠 葉子
着ぶくれし君へ恋唄うたはんか      山口亜希子
ちんぽじの御一大事なる出初       早川 純子       
人恋ひて見下す川に雪が降る       井上 康秋
同僚と同じセーター着てをりぬ       岩本 碇


(その3)

くり返す破壊建設氷橋            室谷安早子
子持ち鱈だらりだらりとさばかれり     久才 透子
朝湯して年の始めの旅ごころ        及川  澄
手ぶくろの中でグーの手つくってる     丸田ひとみ
荒星や父の怒声に力なし          瀬戸優理子


(最終回)

雪積むや音無き音を響かせて       栗山 麻衣
初春や人集ひ来る詩が生まる       山口亜希子
願ひなきわが身を憂ふ初詣         恵本 俊文
吹雪の夜おとぎ話の続きをり        後藤 友子



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