『りっきーが読む』をご高覧頂きありがとうございました。
文中掲句について一覧をまとめましたのでご覧くださいませ。
(その1)
露西亜語とすれ違ひけり雪の路 室谷安早子
正月の終りを告げるカレー香 後藤あるま
寒夕焼のやさしさの無比無類 平 倫子
去年今年かすかにすすみゐる録画 橋本 喜夫
(その2)
太陽は静穏なりし冬の闌け kai
エンディングノート眺めし四日かな 高畠 葉子
着ぶくれし君へ恋唄うたはんか 山口亜希子
ちんぽじの御一大事なる出初 早川 純子
人恋ひて見下す川に雪が降る 井上 康秋
同僚と同じセーター着てをりぬ 岩本 碇
(その3)
くり返す破壊建設氷橋 室谷安早子
子持ち鱈だらりだらりとさばかれり 久才 透子
朝湯して年の始めの旅ごころ 及川 澄
手ぶくろの中でグーの手つくってる 丸田ひとみ
荒星や父の怒声に力なし 瀬戸優理子
(最終回)
雪積むや音無き音を響かせて 栗山 麻衣
初春や人集ひ来る詩が生まる 山口亜希子
願ひなきわが身を憂ふ初詣 恵本 俊文
吹雪の夜おとぎ話の続きをり 後藤 友子
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