2019年12月25日水曜日

第47回 俳句集団【itak】イベントのご案内(中現俳大会句募集も)


俳句集団【itak】です。

あっという間に今年もあとわずかとなりました。
第46回イベントは約70名のご参加を頂きました。
方言とその俳句をお楽しみいただけましたか?
それでは第47回イベントのご案内です。 






北海道の俳人にとって雪は親しくも特別なものです。1月の俳句集団【itak】イベントは、
北大名誉教授の菊地勝弘さんにさまざまな雪とその結晶についてお話し頂きます。
第二部句会ではたくさんの雪の俳句が降りそうですね。


◆日時:2020年1月18日(土) 13:00~16:50
◆場所:北海道立文学館 講堂(中央区中島公園1番4号)
◆プログラム◆
第一部 講演会 『雪の結晶の話題』
講  演  菊地 勝弘(北大名誉教授・ホトトギス会員)
第二部 句 会 (当季雑詠2句出句・3句選)


※受付開始12:30、投句締切13:00・欠席投句なし

<参加料> 一 般・500円、高校生以下・無料
※出来る限り、釣り銭の無いようにお願い致します。


受付の混雑を避けるため、なるべく事前にお申込みください。締切は1月16日です。また、当日のご参加も大歓迎しております。遠慮なくお越しください。
お申し込みには下記のいずれかを明記してくださいませ。


①終日参加
②終日と懇親会に参加※懇親会詳細は下記をご覧ください。
③講演会または句会のみ参加(どちらか明記)


<イベント後・懇親会(新年会)のご案内>
◆会場:地の酒地の酉・まる田 七番蔵
中央区南2条西4 フェアリースクエアビル1階
◆時刻:17:30~19:30
◆会費:4000円(飲み放題つき・イベント受付時に精算)定員30名

必ず事前にお申込みください。懇親会の締切は1月14日です。以降はお問い合わせください(できる限り対応いたします)。キャンセルは基本的に1月17日まで、以降は後日会費を申し受けます。

★中北海道現代俳句大会句募集のご案内★第29回中北海道現代俳句大会句を募集中です。
◆応募規定 2句1組 1,000円・ 但し高校生以下は無料(4句まで)
新作未発表作品に限る・ 所定用紙又は200字詰原稿用紙使用。
所定用紙は現代俳句協会HPからもDLできます。


不明点は【itak】までお問い合わせください。



2019年12月2日月曜日

第46回イベント「出張!サブカル句会」句会報

俳句集団【itak】事務局です。

11月9日開催の第46回イベントは70名ほどのご参加を頂く大盛況でした。
第一部「出張!サブカル句会」ではみなさんにご投句頂いた
現役あるいは懐かしい北海道弁を中心とした方言俳句を150句あまり並べ
広い北海道の中でもさらに地域によってやや違う北海道弁の数々を肴に
小林エレキさん・田島ハルさん・五十嵐秀彦代表がゆるゆるとトークする
実に楽しい企画となりました。

抄録等はさておきまして、当日披きました句の一覧を公開しますのでご笑覧下さい。
投句総数159句、投句者数47名(うち道外者数8名・17.0%)、道外弁3句・1.9% 。
3名の選者が抽出した句は23句、三人選が重なったのはNo.34松山帖句さんの句でした。
全道・全国のみなさまから広くご投句頂きましたことに深謝いたします。
※「角食」が北海道弁との確認が当日にずれ込んだため、1句目をNo.0としました。
※太字部分は方言


No.作者居住地方言
0厚切りの角食香る文化の日奈良香里
1憂き事や手袋はいてただ歩く川崎淑子
2豆苗のおがる窓辺や秋うらら小路裕子
3うるかすの米も小豆も能面も藤原ハルミ
4秋耕やたまに働きこわいこわい林 冬美
5こわいっしょ何と答えんそぞろ寒古川かず江
6ススキノの泡にうるかす秋思かな北野きのこ
7秋の鞦韆闇が「押ささる」と言ふゆうき弓雄
8はんかくせぇいづいめっぱのマスク顔藤浪久三
9秋深し茶飲み話もいんでないかい林 冬美
10なんもさと云はれ勤労感謝の日鴨  々
11干柿のはぶててS字フックかな山本哲史岡山岡山弁
12野分立つつらつけなさよじょっぴんかる鴨  々
13前足に手袋を履きヒトとなる栗山麻衣三重
14(はららご)のおにぎりばくろ海老マヨと望月よし生
15初雪や寺田京子の句碑凍れ藤森そにあ
16したっけと黄葉の道小さな手田中 勲
17瀬を急ぐ木の葉山女魚のピリカかな洒落神戸
18あずましくなくて初雪融けて恋鈴木牛後
19すずめたちばくりあってる案山子かな白樫かなず
20ゲッパJBゲロッパ狂咲司  啓(つかさ  けい)兵庫
21寒北斗いいふりこきの父の逝く三品吏紀
22小判とは「御主(おぬし)(わる)よ」(しば)かな望月よし生
23納屋も馬屋もじよつぴんしたまま秋のかぜ小路裕子
24雪しまきごくもそ言って馬撫でる白樫かなず不明弁?
25あやつけてかんこ蹴らさるにわかラガー鴨  々
26パンツまでびしよびしよでわや大颱風三品吏紀
27玄関フード秋虫の勘違ひ望月よし生
28どんぐりに「なまらめんこい」連呼す君新海 茜
29過去形でおばんでしたと十三夜ゆうき弓雄
30じょっぴんを掛け開け掛け開けして根雪鈴木牛後
31寒蝉の遠くかしがるゴッホの絵岩のじ愛知
32冬の子の全身サビオでも笑顔山田 航
33月眩しいいふりこきも底をつく村上海斗脂多め
34わかさいもって芋入ってないっしょ松山帖句愛媛
35うるかして呑む嘲りも流星も北野きのこ
36冬隣なあんもしてねわやだべさ花  丸
37バイキオーライ!見習いガイド秋空へ藤森そにあ
38火恋し微罪の指に巻くサビオ土井探花
39木枯の身にじぇんこ無しべんこふる鴨  々
40秋の暮じょっぴんかって酒場まで林 冬美
41天高く母は元気であずましい川崎淑子
42どかゆきを雪女郎のせいにして白樫かなず
43こわいって言うから檸檬煮ておいて三島ちとせ
44ジョッピンカル棒とジョンバの立てり冬安田中彦
45ただいまを待つごしょいものほっくりと小路裕子
46寒稽古がおる男の叫び声白樫かなず
47したっけさなまら亀虫いるだべやひでやん愛媛
48濁酒飲み転倒負傷わやな夜千鳥足
49はんかくさいほどのおみやげ豊の秋林 冬美
50あきあじアイヌモシリの神の物村元幸明
51途切れぬ枯野じょっぴん掛け忘れし車窓鈴木牛後
52靴下をはく手袋をはくそして罪をはくFよしと
53したっけさあに続く小言や神無月みこと
54たんぱらな父のねまって待つ氷下魚(こまい)藻池夜鯉
55手袋を履きし手を出しばくりっこ藤森そにあ
56灯火親しイランカラプテおばんです窪田瑞星
57過ぎたれば口にじょっぴん紅葉酒望月よし生
58ごんぼほりしてデレッキで(はた)かれる藻池夜鯉
59ばっち子のだはんこいたる負相撲鴨  々
60鳥渡る地名に別がなまらある三島ちとせ
61七五三めんこじぇんこあげらさる鴨  々
62冬支度ちゃんちゃんこ買う無印で白樫かなず赤津弁?
63カムイらの絵の具をまかし山粧う田中 勲
64雪蛍手になまらいい今日になった林 冬美
65月天心なまら女装の似合う顧問村上海斗脂多め
66ノルベサに「乗るべさ」と叔父秋寒し鈴木牛前
67つっぺした内縁の妻食うおでん福井たんぽぽ
68椎の実をばくりっこしておままごと新海 茜
69塩っぱいよ中島みゆき蝦夷の秋藤森そにあ
70あずましや蚊や蠅飛べぬ末の秋望月よし生
71ゴミ投げももうパーカーを羽織る頃村上海斗脂多め
72起きて来ぬ父や残暑に押ささる北野きのこ
73山葡萄ジュースのはずがタフランケ藻池夜鯉
74でれすけが方屁虫捕まえて嗅ぐり  あ札幌栃木弁
75羚羊の鼻息首筋のサビオ福井たんぽぽ
76愛犬もかててゲロリや冬晴るる安田中彦
77ねっぱつくびんこの口の濁酒かな鴨  々
78銀漢や汽車の切り裂く石狩野村上海斗脂多め
79雪虫がいたよなんだかあずましい林 冬美
80だはんこく有象無象や枯葎望月よし生
81飯あめるはんかくささよ秋の蠅鴨  々
82をなご来てをのこおだてば尾花散る鈴木牛後
83重ね着のゴムたごまっていずぃいずぃ藻池夜鯉
84寒蜆身引きちぎられてんこもり白樫かなず
85ボアとダウンばくりっこして冬の浜七瀬ゆきこ三重
86どんぐりの背比べ黒くなるサビオ村上海斗脂多め
87までなこと義母のつぶやき烏賊襖古川かず江
88秋灯下存在者の本あずましい林 冬美
89日切焼(ひぎりやき)買ってこうわい初紅葉松山帖句愛媛
90どんぐりと小さき日向ばくりつこ栗山麻衣
91ウィンナーとザンギばくって運動会中村みずほ
92食べらさると言うまでもなく肥ゆる馬みこと
93おだちたる(うつ)け諫めよ秋の雷望月よし生
94秋晴れやめんこい手足バタバタと川崎淑子
95冷蔵庫開けて羆はおっちゃんこ頑黒和尚
96初氷三面鏡に眼がなんぼ安田中彦
97なんもにはなんもとかえすねこじゃらし田中 勲
98そだねーの相槌欲す赤い羽根窪田瑞星
99末枯しちゃんこい犬に祖父引かれ白樫かなず
100だはんこく牛しかりをり鰯雲小路裕子
101しばれる夜君と交わしたる寒造り新海 茜
102だはんこきワタアメ買えと秋祭り小島慶子
103新米のなまら美味くて食べらさる中村みずほ
104銀輪の急ブレーキ雪来たベぇ高橋朴全
105しゃっこいなまら歯に染む大ジョッキ頑黒和尚
106ねんねこに早も寝息のだはんこき小路裕子
107闇汁におだてわやあまされる高橋ヨウ子
108農具小屋じよっぴんかって秋惜しむ小路裕子
109秋の旅みったくなしの孫を見に小島慶子
110あずましき寝屋にどんぐり落ちにけり鴨  々
111露霜やタイヤ交換ゆるくない花  丸
112ありつたけサビオを壁に貼る夜寒土井探花
113秋紅葉君のハートがおささった白樫かなず
114行く秋や吾にがっちゃい立ち別れFよしと
115雪虫が春の季語だとはんかくせ花  丸
116紅葉かつ散る湯にひとりあずましや小路裕子
117台風来じょっぴん飛んでわやだべや頑黒和尚
118魚座のやうにぼつこ手袋つなぐ紐藻池夜鯉
119居酒屋でいいんでないかい冬籠七瀬ゆきこ三重
120柿食えばなまら夕陽が山の端へ林 冬美
121おたのしみはこれからだべさ穴惑窪田瑞星
122夕霧や街街が消化しらさる島崎寛永
123大きめの君のセーターもちょこく新海 茜
124虎落笛うるけた指の憂いかな上田美千代
125くしゃみして「やんやなした?」と気遣われ高橋ヨウ子
126穴惑ひ二つに折りてつっぺかる鴨  々
127あずましい我が家のトイレ秋深し中村みずほ
128おにぎりは筋子がいいとごんぼほり望月よし生
129だらせんこったらべっこ秋じめり鴨  々
130登校のマスクに隠す鼻つっぺ高橋ヨウ子
131べこっこ追う小さき身体や狗尾草藤森そにあ
132深秋のサビオ剥がせば指輪跡土井探花
133なんもなんもなんでもないよ秋の波みこと
134デレキよりジョンバで叩くほうが好きFよしと
135手袋を履いて鯛焼き暖かし白樫かなず
136毬栗のごと我が妹のきかなさ新海 茜
137キツネがかじったトウキビ食べるヒトがいる鈴木牛前
138寒月やじょっぴん炙るチャッカマン村上海斗脂多め
139はっちゃこくわらんべおだつ運動会鴨  々
140一晩で秋から冬へばくられて林 冬美
141七五三めんこい子らは調子こき花  丸
142温め酒気づけば深夜わやな帰路林 冬美
143銀杏並木いいふりこきとそれ以外栗山麻衣
144ぞろと来るめんこいおばけハロウィーン小路裕子
145はんかくさい母と娘の花カンナ窪田瑞星
146ゆるくない掃いたそばから降る落ち葉藤浪久三
147だべさ嫌んなるほど上るべさ栗山麻衣
148団栗をばくりっこして日が暮れる白樫かなず
149じょっぴんをからずに月夜のもらひ風呂中村みずほ
150緑児が秋の蓮のごとおっちゃんこ新海 茜
151観覧車夜へうるかす秋雨かな北野きのこ
152いなびかり妻をばくれと唆す栗山麻衣
153七竈じょっぴんかってサヨウナラ七瀬ゆきこ三重
154黄落やおっきた猫の眠りゐる安田中彦
155手袋を履くやあの子ともう一夜北野きのこ
156踊りの輪押され押ささるもうわや鴨  々
157きゃあきゃあと大根抜きの保育園山田 航
158天高くやき弁の湯を注ぎけり村上海斗脂多め