2014年6月19日木曜日

『あまい!!!』より金子 敦を読む ~久才 透子~



 口開けしままの埴輪や鳥雲に       金子敦


私は、埴輪を見ると不安になる。
奥の見えない空洞って、それだけで苦手なのだが、 埴輪の目と口の空洞は、過去に繋がっているような、不思議な不安を感じるのだ。

鳥雲に、という季語には、古巣へ帰るようなイメージがある。 渡り鳥が、雲間に消えた時の寂しいような気持ち。
作者は何処こへ帰りたいのだろうか。


 陽炎の中に吾が影置いて来し              金子敦


実体はここにいて喋ったりしているけれど、自分を何処かに置いてきてしまったような時間
って、誰でもあるのではないか。


俯瞰している自分。この、幽体離脱感。とらえることのできない陽炎。そこに、自分の影が見えるような気がする…のではなく、自分自身で、影を置いてくる。


実体のないものに影を託す。
私は、なぜか逆に、強く生きていこうという気持ちを感じてしまうのである。深読みかもしれないけれど。


金子さんの句は、よく拝見しています。 普段はもっと、砂糖菓子を感じるsweetの甘さ。
優しい句が多く、読むとホッとします。
今回は、キラキラした砂糖菓子の甘さを、あまり感じませんでした。どちらかというと、ほんの少しの苦味や強さを含んでいるようです。

あまい、という言葉には、何種類か意味があります。 味があまい。考えがあまい。コースがあまい。甘い関係。など。
「あまい!」という題に、これらの句。なにか、深い意味があるような気がしました。



※『あまい!!!』より山田 耕司を読む ~青山 酔鳴~はこちら

☆久才透子(きゅうさい・とうこ 俳句集団【itak】幹事 北舟)




2014年6月17日火曜日

『第17回松山俳句甲子園地方大会札幌会場』観戦記



6月15日(日)雨 肉球が濡れるの、ヤダ(´・_・`)

どうも、野良猫です。
第17回松山俳句甲子園地方大会札幌会場の観戦に行って参りました。
出場校はこれまで俳句集団【itak】にも参加してくれている札幌琴似工業高校旭川東高校、そして初出場の小樽潮陵高校の3校でした。

当日会場となった札幌コンベンションセンターではワールドカップ・コートジボワール戦のためのパブリックビューイングが開催され、大ホール前では手荷物検査が行われていました。このひとたち全部俳句甲子園を見に来たのかと勘違いしてちょっと焦る(野良猫はスポーツがよくわからない)。

会場となる206会議室には出場者、応援の部員、引率の先生方、OBやご家族そして当ブログやメールなどで聞き知った俳人の方々も詰めかけ、一時は相当な熱気で空調温度の管理が難航。のちの試合の熱さを予想させるかのようでした。

審査員は5名。これまでよりも2名増員しての大会です。
審査委員長は当会代表・五十嵐秀彦さん。以下連なる審査員は久保田哲子さん、内平あとりさん、籬朱子さん、松王かをりさん。
北海道新聞社の取材も入り、カメラの音もかっこよくパシャパシャ響いています。

松山や旭川から来札のスタッフの誘導でくじ引きで対戦の順番が決められます。リーグ戦で3試合、全国大会行きの切符をかけての戦いです。
第一試合は旭川東高校対琴似工業高校、兼題は「燕」。
第二試合は小樽潮陵高校対旭川東高校、兼題は「梅干」。
第三試合は琴似工業高校対小樽潮陵高校、兼題は「南風」。 
旭東は女子5名のチーム。琴工は紅一点チーム。潮陵は黒一点チーム。
各校のカラーは様々です。開会式のあとすぐに試合が始まりました。

俳句甲子園地方大会は、各校5名一組が事前に提出した5句中の自選3句を先鋒戦、中堅戦、大将戦として句合わせをし、当日お互いに質疑応答(ディベート)を交わしあうという試合形式で進行します。質問されなければ自句自解ができないのがミソ。選手は自軍の句を全力で守り、相手軍の句に敬意を表しながらも攻めねばならない。う~も~ぅぅイライラする~~~!
戦いは作品点と鑑賞点の二種類で採点され、合計点の高いほうが勝ち、同点の場合は作品点が高いほうを勝ちとします。また相手の作品を貶したり揚げ足を取るようなディベートについては反則をとられるので、鑑賞にあたっては結構な頭脳戦になります。

見ている大人は楽しいのですが、壇上の選手たちはどうやら結構しんどいらしい。言いたいことの半分も言えなかったり、言いたいことがあり過ぎて聞き取れないほどの早口になっちゃったり、なるほどね、下手なスポーツよりもどきどきしちゃうかもしれません。

当日の試合結果は以下です。
作品とディベートの内容についても触れたいところですが、本選がこれからですからここは控えさせていただきましょう。

<第一試合>旭川東高校対琴似工業高校 兼題「燕」
 先鋒戦 旭川東5対琴似工業0で旭川東
 中堅戦 旭川東2対琴似工業3で琴似工業
 大将戦 旭川東3対琴似工業2で旭川東
 2-1で旭川東高校の勝利

<第二試合>小樽潮陵高校対旭川東高校 兼題「梅干」
 先鋒戦 小樽潮陵2対旭川東3で旭川東
 中堅戦 小樽潮陵0対旭川東5で旭川東
 大将戦 小樽潮陵1対旭川東4で旭川東
 0-3で旭川東高校の勝利

<第三試合>琴似工業高校対小樽潮陵高校 兼題「南風」
 先鋒戦 琴似工業0対小樽潮陵5で小樽潮陵
 中堅戦 琴似工業4対小樽潮陵1で琴似工業
 大将戦 琴似工業4対小樽潮陵1で琴似工業
 2-1で琴似工業高校の勝利

上記より
優勝・本選出場権獲得は2勝で旭川東高等学校
準優勝1勝1敗で琴似工業高等学校
惜しくも三位は2敗で小樽潮陵高等学校という結果になりました。

また最優秀句には旭川東高等学校の池原早衣子さんの作品が選ばれました。
当日の試合には出ていなかったものでしたが、審査員がみなさん推されたそうです。
閉会式ではこの他にも試合には出されなかった佳句が読み上げられ、観覧のみなさんにも知っていただけてよかったと思います。

今回は参加校が増えたためか、ディベートには勢いがあり、白熱する場面が何度もありました。制限時間内でそれぞれが出せる限りの力を出しているのを見て、観覧席からも時にどよめき、時に大きな笑いが巻き起こりました。この面白さを来年はもっと多くの方々に見ていただきたいものだと思いました。

地方大会は来週末にも何か所かで開催され、本選出場校が出そろったところで新たな兼題が発表となります。旭川東高等学校のみなさんは北海道の高校生代表として、松山で大暴れしてきていただきたいとおもいます!
3校の出場者のみなさん、関係者のみなさん、雨の中お疲れ様でした!
そして【itak】ブログのおかげさまで昼休みがあると勘違いさせられたお客様、お腹空きましたねぇ(´・_・‘)本当にごめんなさい。情報もらったのが前夜だったんですよぅ。野良猫も腹ペコでした!


来年は北海道の高校生が台風の目になれるよう、俳句集団【itak】は全力で道内の文芸部のみなさんを応援いたします!来年はお弁当を持って観に行きましょう!


以上野良猫がすっかり人間モードで書いちゃいました~にゃ~またにゃ~!


第17回松山俳句甲子園全国大会は8月23日(土)・24日(日)の二日間にわたって愛媛県松山市において開催されます。地方大会を勝ち残った各校と投句審査で選抜された36校の選手たちが俳句の本場・四国の夏を戦います。テレビでの放映などもあると思われます。情報が入り次第、【itak】ブログにおいても随時ご案内いたします。


 

2014年6月15日日曜日

瀬戸優理子 『結婚指環』 鑑賞 ~鈴木 牛後~



恋愛感情とはある種の脳内物質の働きで、それは3、4年ほどしか続かないものらしい。子どもを男女が協力して育てるには、それくらいの年月があればよく、その後は新しいパートナーを見つけて、より多様な遺伝子を残すのが生物としては有利だとういう理由とのこと。以上はネットで見つけた雑学。
このような説明から自分の心の動きを説明することは難しい。人間は、生物学的にのみ生きているわけではないから。


 芹噛んで透きとおる声賢治読む


向ふもじっと見てゐるぞ
清楚なたましひたゞそのもの(宮澤賢治「ある恋」より)


男女の関係に憧れだけを感じていた日々。
声もからだもどんなにか透きとおっていたことだろう。



 桃の日の少女返事す揺りかごに


揺りかごに眠る赤子はあの日の自分だ。何も知らずに眠るやすらぎ。でも、もう何か自分の中の変化を感じている。代々受け継がれてきた雛人形が、それをそっと耳打ちする。


 皿沈む水のゆらめき春愁い


皿を洗うという日常と、張った水の表面に浮かぶ心の揺れ。幸せでないとはもちろん言わないが、外の光は否応なく反射して眼のなかに飛び込んでくる。


夏の浜すとんと脱げる服を着て


ショーのように一枚ずつ脱いでゆくのではない。それではとても耐えられない。すとんと服を脱ぐというファンタジー。だから、その想像を自分に許すのだ。


 夜濯ぎの結婚指輪泡立ちぬ


泡まみれの結婚指輪。見えないほどの昼の汚れをつけた指輪も、夜濯ぎのたびにまたきれいになる。結婚生活とはそんなものなのかもしれない。


 鬼灯や全身染まるまで黙秘


鬼灯の官能が心臓に灯る夜。鼓動を相手に伝えるための黙秘。あかあかと自分を解放する日もまた。


 粉雪のように米舞う中華鍋


一転してやって来る日常。しかし、ヒロインとしての自分を捨てたわけではない。粉雪の冷たさと中華鍋の熱さ。その両方を兼ね備えて、結婚生活は続いてゆく。



☆鈴木牛後(すずき・ぎゅうご 俳句集団【itak】幹事 藍生)


※ごめんなさい昼休みがないそうです!【第17回松山俳句甲子園地方大会札幌会場のご案内(再々)】




俳句集団【itak】事務局です。

第17回松山俳句甲子園地方大会札幌会場のご案内です。

俳句集団【itak】にはこれまで札幌琴似工業高校旭川東高校が参加してくれていますが、両校の皆さんに加え、小樽潮陵高校も初参加で第17回松山俳句甲子園地方大会札幌会場が本日開催されます。
どなたでも自由にご観覧いただけます。

【itak】参加者の若手俳人たちが俳句とディベートで戦う熱い一日です。
お誘いあわせのうえふるってご観覧、ご声援くださいませ。
俳句集団【itak】の幹事たちも数名お手伝いさせていただきます。


★日時
  
  6月15日(日)10:30~14:00頃
  途中昼食の休憩はなく、通して開催されるそうです。
  ということで、お食事は持っていらしてください!

★場所
  札幌市白石区東札幌6条1丁目1の1

★お食事

 イ-アス札幌、セブンイレブンが近くにあるのでテイクアウトしてご来場いただくか、
 館内のレストラン「SORA」をご利用ください(※メニューはこちら)。
 また、飲み物の自動販売機が館内にございます。

★交通アクセス


①札幌駅、大通方面から地下鉄でお越しのお客様

地下鉄札幌駅より約23分、大通り駅より約21分
地下鉄札幌駅より南北線に乗り、大通駅で一度下車し東西線に乗換え東札幌駅で下車。1番出口を出て右へ進み、2つ目の信号を右折(北海道エナジティックの駐車場が目印)そのまま道なりに真直ぐ進むと前方にコンベンションセンターの正面が見えます。(徒歩約8分)

②新札幌方面から地下鉄でお越しのお客様


新札幌より約21分
地下鉄新札幌駅より東西線に乗り、東札幌駅で下車。2番出口を出て左へ進み、2つ目の信号を右に渡る(日本通運の大きな看板が目印)そのまま道なりに真直ぐ進むと前方にコンベンションセンターの正面が見えます。(徒歩約8分)

③駐車場

有料にて駐車場をご利用頂けます。

 

2014年6月13日金曜日

第17回松山俳句甲子園地方大会札幌会場のご案内(再)です。

 

俳句集団【itak】事務局です。

第17回松山俳句甲子園地方大会札幌会場のご案内(再)です。

俳句集団【itak】にはこれまで札幌琴似工業高校旭川東高校が参加してくれていますが、両校の皆さんに加え、小樽潮陵高校も初参加で第17回松山俳句甲子園地方大会札幌会場がいよいよ明後日、開催されます。
どなたでも自由にご観覧いただけます。

【itak】参加者の若手俳人たちが俳句とディベートで戦う熱い一日です。
お誘いあわせのうえふるってご観覧、ご声援くださいませ。
俳句集団【itak】の幹事たちも数名お手伝いさせていただきます。


★日時
  
  6月15日(日)10:30~14:00頃
  途中昼食の休憩を挟み、午前・午後の二部で開催します。

★場所
  札幌市白石区東札幌6条1丁目1の1

★お食事

 イ-アス札幌、セブンイレブンが近くにあるのでテイクアウトしてご来場いただくか、
 館内のレストラン「SORA」をご利用ください(※メニューはこちら)。
 また、飲み物の自動販売機が館内にございます。

★交通アクセス


①札幌駅、大通方面から地下鉄でお越しのお客様

地下鉄札幌駅より約23分、大通り駅より約21分
地下鉄札幌駅より南北線に乗り、大通駅で一度下車し東西線に乗換え東札幌駅で下車。1番出口を出て右へ進み、2つ目の信号を右折(北海道エナジティックの駐車場が目印)そのまま道なりに真直ぐ進むと前方にコンベンションセンターの正面が見えます。(徒歩約8分)

②新札幌方面から地下鉄でお越しのお客様


新札幌より約21分
地下鉄新札幌駅より東西線に乗り、東札幌駅で下車。2番出口を出て左へ進み、2つ目の信号を右に渡る(日本通運の大きな看板が目印)そのまま道なりに真直ぐ進むと前方にコンベンションセンターの正面が見えます。(徒歩約8分)

③駐車場

有料にて駐車場をご利用頂けます。