2013年12月9日月曜日

句集『無量』の一句鑑賞 ~大原 智也~


句集『無量』の一句鑑賞

大原智也

 奪ひあふ刻のかたみや古暦    五十嵐秀彦

 この句を読んで、思い浮かんだのは祖母の部屋。 
砂壁に貼ってある日めくりは、現在も亡くなる前日の3月3日で止まっている。
 
それまでちぎり取っていた1枚1枚こそ、北の開拓地で苦闘した日々そのものだったのかもしれない。


☆大原智也(おおはら・ともや 俳句集団【itak】幹事)

0 件のコメント:

コメントを投稿