俳句集団【itak】です。
本年もよろしくお願い申し上げます。
2022年・新年詠をご高覧くださいませ。
俳句集団【itak】幹事一同
御降りのなほも激しきポプラかな 五十嵐秀彦
地球は微熱控えめな初日の出 久才 秀樹
雪といふ雪の輝き初鴉 鈴木 牛後
初東風やフェリー埠頭の吹曝し 青山 酔鳴
猫舌の試練と思ふ雑煮かな 三品 吏紀
賑はひの戻る餌台花の春 近藤由香子
費用対効果さておきお元日 窪田 瑞星
初風呂や人魚の濡れてゐる尾鰭 増田 植歌
生ほし立つ吾子健やかに年男 田口くらら
磨かれてはにかむ薬缶福沸し 籬 朱子
ほんたうに明けてから書く賀状かな 中村みずほ
かごめかごめ令和四年の初景色 平 倫子
寒落暉白樺林の中にあり 梶 鴻風
吉野紙ひと撫でをして筆始 林 冬美
美しき叔母も老いたり小豆粥 松王かをり
真っ白な行間のごと去年今年 梨山 碧
乳飲みし赤子のつむじ去年今年 大原 為流
首都高の橋梁に居る初日の出 頑黒 和尚
出し抜けに年玉を父母の手へ 安藤 由起
闇をゆく図鑑の鯨去年今年 橋本 喜夫
籬朱子さんの句は確か10年位前に銀化で特賞になった句ですよね(福沸しではなく初だったような)ものすごい新人が現れたなと凄く印象に残っています。面白い句でした。
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