2022年1月7日金曜日

謹賀新年2022・新年詠

 俳句集団【itak】です。

本年もよろしくお願い申し上げます。

2022年・新年詠をご高覧くださいませ。

俳句集団【itak】幹事一同





















御降りのなほも激しきポプラかな   五十嵐秀彦

地球は微熱控えめな初日の出      久才 秀樹

雪といふ雪の輝き初鴉        鈴木 牛後

初東風やフェリー埠頭の吹曝し    青山 酔鳴

猫舌の試練と思ふ雑煮かな      三品 吏紀

賑はひの戻る餌台花の春      近藤由香子

費用対効果さておきお元日      窪田 瑞星

初風呂や人魚の濡れてゐる尾鰭    増田 植歌

生ほし立つ吾子健やかに年男      田口くらら

磨かれてはにかむ薬缶福沸し      籬  朱子

ほんたうに明けてから書く賀状かな  中村みずほ

かごめかごめ令和四年の初景色    平  倫子

寒落暉白樺林の中にあり      梶  鴻風

吉野紙ひと撫でをして筆始      林  冬美

美しき叔母も老いたり小豆粥      松王かをり

真っ白な行間のごと去年今年      梨山  碧

乳飲みし赤子のつむじ去年今年    大原 為流

首都高の橋梁に居る初日の出      頑黒 和尚

出し抜けに年玉を父母の手へ      安藤 由起

闇をゆく図鑑の鯨去年今年      橋本 喜夫


1 件のコメント:

  1. 籬朱子さんの句は確か10年位前に銀化で特賞になった句ですよね(福沸しではなく初だったような)ものすごい新人が現れたなと凄く印象に残っています。面白い句でした。

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