2020年10月3日土曜日

俳句集団【itak】第51回イベントを終えて

               俳句集団【itak】第51回イベントを終えて

五十嵐 秀彦

 

俳句集団【itak】は新型コロナの状況に配慮しながら隔月のイベントを継続実施しています。ホームである文学が人数規制によって年度内は使えないため、今回はかでるからさらに漂流し、教育文化会館での開催となりました。今回も参加者に十分な間隔を空けて座ってもらうなど、可能な範囲で対策を実施しながら開催しました。こういう情勢なので従来ほどの参加者数にならないのは当然にしても、55名の参加があったことは皆さんの関心の高さが感じられて頼もしい限りでした。

第51回イベントは「帰って来たペナンペ・パナンペ with 豊川容子」。なんといっても3回目のペナパナ+豊川容子さんの登場というインパクトある企画でした。1回目の登場は2017年の【itak】定例イベント。それが運命的な出会いとなり、2018年の藍生・【itak】合同イベントでの大活躍。豊川容子さんの歌声が全国からの参加者に大きな感銘を与え、黒田杏子さん、夏井いつきさんという強力な応援団が作られました。

そして今年10月に、東京でのコンサートが企画されていたのですが、このコロナ騒動で延期となってしまったのは実に残念なことでした。それもあって今回どうしても【itak】でその歌声を生で聴きたいという思いが強かったのです。

ペナンペ・パナンペの二人組はアイヌ文化をわかりやすく楽しく多くの人に伝えたいという思いから結成されたコント・ユニット。今回も豊川容子さんのステージの前にコントを披露して会場を柔らかくしてくれました。

毎回工夫をした新作コントを持ってきてくれます。今回は地名コントと、会いに行けるアイドル・ユメピリカひかるの「暴走」ライブで場内を沸かせてくれました。

かなりきつめの風刺がところどころに散りばめられているのがなかなか絶妙な笑いのポイントとなっていて、この方向性もいいよなぁと笑いもし感心もしました。

ペナパナさんのコントの後はいよいよ豊川容子さんの登場。幼い娘さん「シッコたん」を抱きながら現れた容子さん。1曲目の「60のゆりかご」で、シッコたんはお母さんのマイクを奪うようにして歌って親譲りの才能の片鱗を見せてくれました。十勝の英雄叙事詩や伝承歌を現代的にアレンジした歌など、容子さんならではの圧倒的な世界観を今回も見せてくれました。そしていつものようにリレー式で会場の参加者を踊りに巻き込みながらの楽しいフィナーレ。

コロナ騒動でひとりひとりが孤立しがちな社会となっています。しかし、人は同じ空間と時間を他者と共有することで互いに力を得る存在です。そのことを今回も肌で感じることができました。

第2部の句会は前回に続きコロナ対応として事前予約と夏雲システムを使っての選句用紙事前印刷、当日の選句もシステムを利用し集計した結果にもとづいて講評を進めるという非接触型の句会運営を行いました。これがベストとは思いませんが、ともかく座の灯を消さないことがいま大切なことだろうと考えております。後も安全を第一にイベントの継続してまいりますので、ご協力をよろしくお願いいたします。

みなさんありがとうございました。またお会いしましょう。

イヤイライケレ!

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