俳句集団【itak】第32回イベントを終えて
北海道新聞「新・北のうた暦」
~連載の意味するもの~
五十嵐秀彦
さて、もう1カ月たってしまいましたが、7月8日に開催された第32回イベントも盛会のうちに終了しております。今回イベントの第1部講演会参加は49名、句会49名の参加でした。
講演は、北海道新聞文化部の古家昌伸記者。
古家さんは今年3月から北海道新聞朝刊に連載の始まった短詩コラム「新・北のうた暦」を企画段階から担当している記者さんです。
このコラムは俳人5名歌人3名で分担執筆していますが、橋本喜夫さん、久保田哲子さん、安田豆作さんや私、歌人では山田航さんに月岡道晴さんとか、【itak】率の圧倒的に高い企画として強い縁があります。
そんなコラムがなぜ誕生したか、そしてこの企画の目指すものは何か、など、古家さんの思いなども交えてお話ししていただきました。最後には、橋本喜夫さん、久保田哲子さん、私の3人も参加し、トークショーのようなやりとりもありましたが、いかがだったでしょうか。
短詩コラムは今ではどこの新聞にもありますが、もとはと言えば朝日新聞の大岡信さんの「折々のうた」でした。以来、類似の企画がつぎつぎと登場したわけですが、「新・北のうた暦」はその中でもユニークな企画であろうと思います。
日本という国の中で、北海道ほど他の地域と季節の異なる土地はありません。その北海道独自の季節に寄り添うような俳句や短歌を毎日紹介する、しかも道内作家中心で選句選歌するという企画は、ありそうでなかったものと思います。
これからもご愛読いただきたく、執筆者のひとりとしてお願いいたします。
◇◇◇
次回俳句集団【itak】第33回イベントは、9月9日(土)。
いつもどおり北海道立文学館で午後1時からです。
講演は、お待たせいたしました、と言うべきでしょうか、鈴木牛後さんの「生・牛の歳時記 ~あまり知られていないかもしれない牛と牛飼いの暮らし~」。
道北・下川町で、ご夫婦で酪農を営んでいる鈴木牛後さんは、牛と生きる日々の中から優れた詩的感覚で俳句を作り出している作家として注目の人です。
ぜひこの機会に、「ナマの牛後」を見て聴いてください。
お待ちしております。
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