2014年5月28日水曜日

瀬戸優理子 『結婚指環』 鑑賞 ~三品 吏紀~



 いつもitakの句会を一緒に楽しんでいる瀬戸優理子さんが、北海道現代俳句賞を受賞という一報を聞き、自分の事のように嬉しく思います。
お会いする時はいつも朗らかな笑顔、それがそのまま作品にも表れているようにも感じます。
瀬戸さんの作品の印象は多くの方が評するように、やはり明るさ・温かさ・そしてしなやかさが感じられると思います。
ま、細かいことはともかくまずは一句鑑賞してみようかと。


 皿沈む水のゆらめき春愁い


 洗い場に一枚ずつ沈める食器。水はどんどん濁ってゆらぎ、やがて溢れ出す。でもそのおかげで皿はまたピカピカの綺麗な姿に戻ることができる。
この句は作者の日々の心情=皿に置き換えているのかな、なんて思ったり。毎日朝から晩までお母さんやって奥様やってたら、ちょっとくたびれる事もあるのかな?なんて勝手に想像してしまう。
そんな時は、皿を洗うように心を洗濯。心の汚れは水のゆらめきに乗せて、洗い流してしまえばいい。 
あ、そっか。句会の時と懇親会の時はいつも生き生きとしてるから、その辺りでうまく心を洗ってるのかしらん?(笑)

お母さんは家族みんなをいつでも受け止めてくれる大事なお皿。
お皿は常に綺麗で美しくあってほしいと思う。



☆三品吏紀(みしな・りき 俳句集団【itak】幹事 北舟句会)


※ご好評の『読む』企画は只今鋭意執筆中です。公開までしばらくおまちくださいませ。


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