瀬戸優理子さん、このたびは中北海道現代俳句賞受賞おめでとうございます。
優理子さんの句は日常の優しい時間の流れを感じます。ご本人の爽やかな笑顔と聡明な印象が句の骨格になっていると思います。
粉雪のように米舞う中華鍋
自宅では粉雪が舞うようなパラパラのチャーハンを作るのは火力、腕力が足りなくて困難なものですので、この句はきっとお店の厨房で煽られる瞬間をじーっと観察しておられたのではと想像いたしました。中華に限らず厨房の見えるカウンターに座りながら料理を待つ事もまたごちそうの美味しさを引き立たせてくれるのではないだろうか。
さよならをなめらかに言うのどぼとけ
「さよなら」にも色々な「さよなら」がある。また明日~のさよなら、また今度~のさよなら、二度と会う事の出来ない永遠の~さよなら。この句の「さよなら」は、どの「さよなら」なのかとふっと思った。あ!なめらかに言うのだから・・あ!ひょっとしてお子さんと一緒の時でお友達に言う「また明日~」のさよならなのか?!
そう、優理子さんには、このさよならが似合う!っとまた想像の評になってしまいました。
☆小笠原かほる(おがさわら・かほる 俳句集団【itak】幹事)
☆小笠原かほる(おがさわら・かほる 俳句集団【itak】幹事)
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