俳句集団【itak】第8回イベントを終えて 五十嵐 秀彦
「~精志さんはまるで李白のよう~」
俳句集団【itak】第8回イベントは、予定どおり7月13日(土)午後1時からいつもの道立文学館講堂で開催されました。
今回の第1部の企画は、栗山町の造り酒屋・小林酒造で専務をおつとめになっている小林精志さんを講師に迎えて「日本人はなぜ日本酒を育んだのか~知られざる日本酒の世界~」と題した日本酒の講演をしていただきました。
第1部講演の参加者は42名。
小林さんは、聴く者をひきつける独特の情熱的な語り口で、私たちを知らぬうちに日本酒造りの歴史の川にいざなってくださいました。
その内容は近日中にこのブログにアップする予定なので楽しみしてください。
それにしてもこれほどまでに酒造りに没頭している人が造るお酒はどんなにおいしいだろうか、と思うことをまるで予想していたかのように、試飲用の日本酒の瓶が何本も会場に並んでいたのでした。
小林さんの御厚意です。
道立文学館なので、酒盛りをするわけにはいかないながらも、みんなちょっぴり顔を赤くして、いい気持ちになりながら小林さんの雄弁な日本酒論に聴き入りました。
俳句のためのイベントでなぜ日本酒?と思われた方もいるかもしれません。
しかし、俳句は私たちの暮らす世界、私たちの生活の中からしか生まれてこないことを思えば、あらゆるものが俳句の糧となるはずです。
狭い世界にこもることなく外へ外へ、というitakの姿勢を考えると、これからもこうした一見すると文芸とは直接関係の無いような分野の企画もどんどんやっていって、座をともにする一期一会の連衆とともに勉強していこうと思っています。
今後の企画について、まだ詳細未定ながら発表しておきます(変更になる可能性もあることをご了承ください) 。
★第9回イベント(9月14日)は、札幌琴似工業高校文芸部の生徒さんたちに第1部企画をまるごと任せるという大胆企画。
同校文芸部は、石狩の句会・尚古社の歴史や、伝説の俳人・井上伝蔵に関する独自の研究をしてます。そのことに関した発表を軸にして自由に研究発表をしてもらおうという内容です。
同校文芸部は、石狩の句会・尚古社の歴史や、伝説の俳人・井上伝蔵に関する独自の研究をしてます。そのことに関した発表を軸にして自由に研究発表をしてもらおうという内容です。
ぜひ多くの人に聴いていただきたいと思っています。
★第10回イベント(11月9日)は、札幌在住の詩人・矢口以文さんの自作詩朗読会です。氏は詩集『詩ではないかもしれないが、どうしても言っておきたいこと』の著者。
同書を読ませていただき、私は文芸における勇気の存在について考えさせられました。
★第11回イベント(2014年1月11日)は、東京で積極的な音楽活動を展開している久保田翠さんの音楽トーク(どういう内容になるかまだ未定)企画。
久保田さんは、itakの仲間である久保田哲子さん(第7回イベントで講演)の御令嬢で、気鋭の現代音楽家として注目されている表現者です。
itak初の音楽企画として大変楽しみです。
※1月のイベントは都合により札幌市資料館・研修室(札幌市中央区大通西13丁目)に会場を移しての開催となります。ご注意下さいませ。
さて、今回の第2部の句会はそういうわけで第1部のほろ酔いをそのまま継続した雰囲気で、大変楽しい座となりました。句会の参加者は41名。
その様子についてもブログにこれからアップしてゆくので楽しみにお待ちください。
またイベント後には小林酒造直営店の「七番蔵」にて懇親会も実施。多くの方が参加してくださり、楽しい一夜を過ごしました。
今後もできるだけ懇親会をセットしてまいります。ぜひそちらにもご参加ください。
itakはこれからも俳句という文芸の素晴らしさ、面白さを多くの方々と共有するための企画を続けます。
どうか、これからも皆さんの積極的参加と提言をお願いいたします。
北海道夕張郡栗山町錦3丁目109番地・0123-72-1001
札幌市中央区南2条西4 フェアリースクエアビル1F
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