【itak】第5回イベントを終えて 五十嵐秀彦
平成25年の【itak】が始動しました。
1月12日に第5回イベントが開催され、事前の参加申し込みが50名ほどになって、いつもより出足が早いなぁ…とか思っておりましたら、当日には飛び入り参加もあって、56名という過去最多の参加数となりました。
お集まりくださった皆様の、俳句を愛する熱気に感動と感謝です。
【itak】には会員制も同人制もありません。
その日その場に集まった人たちが、その日のitak連衆ということになります。
誰もが主人公である句座。
「言うは易く行うは難し」ですが、私たちが目指しているものは、そうした座なのだと思います。
今回の第1部企画は、橋本喜夫さんの「俳人のための俳句入門書再入門 ―ある入門書コレクターのつぶやき―」という演題の講演でした。
橋本さんは俳句界賞や鮫島賞など俳壇のビッグタイトルを多数受賞している道内俳句界屈指の実力者ですが、同時に俳句入門書のコレクターを自称するほどの入門書マニアでもあります。
ベテラン俳人がえてして軽んじてしまいがちな俳句入門書について、その該博な知識と、入門書ごとにその目的や本質を見抜くセンス、そして会場をしばしば爆笑の渦で満たしたユーモアあふれる話術をもって、入門書の魅力やそこにひそむ問題点などを縦横に語ってくれました。
おそらくこの講演を聴いた人々はみな自分に合った入門書を見つけてみたいと感じたのではないでしょうか。
第2部の句会は参加人数が多かったため、それぞれの感想を述べる時間が十分にはとれなかったことが反省点でした。
これは次回に向けて運営方法を見直す予定です。
次回は3月9日(土)、場所は今回と同じく北海道立文学館講堂です。
新宿ゴールデン街の名物ママ佐々木美智子さんの半生を取材し、聞き書きの形で『新宿、わたしの解放区』(寿郎社)として昨秋に発行した岩本碇(茂之)さんの、自主制作映画上映をまじえたトークを予定しています。
60年代新宿を駆け抜けた青春群像をとおして、文化・芸術がかつて運動であった時代について皆さんで考える時間が持てればさいわいです。
そこに、運動であることをテーマとしている【itak】のあり方のヒントが見つかるかもしれません。
では3月にまたお会いしましょう!
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