【itak】第4回イベントを終えて 五十嵐秀彦
「ハラハラするしかない」
人数が多ければいいとはもちろん思わぬが、正直言って「勢いだけが売りでしょ」なんて身も蓋もない思いもある。
参加者43名。
5月から始めて隔月開催で4回目。何の後ろ盾もなく毎回参加者が入れ替わりつつも、 この人数を集めているのは意外だ。
特に今回は、事前情報だと30名そこそこかもしれないとの予想だった。
まあそんなときもあるだろうし、4回目にして落ち着き始めたのかもしれないとも思ったのだが、当日になって飛込み参加がかなり来てくれて、あわてて席を用意するようなことになった。
そんな会場のちょっとした混乱を眺めながら、これからも【itak】は私をハラハラさせるに違いないと、ぼんやり考えていた。
後ろ盾がないということはそういうことなのだ。
そして、限られた仲間だけ集まっての句会とは違う、先の見えないことをしようとしている限り、私たちは毎度毎度ハラハラするしかないのである。
そんなことをこもごも考えさせられながら、俳句集団【itak】第4回イベントが11月10日、中島公園の道立文学館講堂を会場に開催された。
第1部には現役ハンターの高橋千羅思さんの講演をセットした。
この不思議な名前はもちろん本名ではなく、俳号である。
そしてこの俳号は、酒場放浪記で有名な吉田類さんの命名で、千羅思さんは類さんの主宰する北舟句会の会員なのだが、今回の講演では俳句とは関係なくあくまでハンターとしての話をうかがう目的でお願いした。
その内容は近く抄録として当ブログにUPしたいと思うが、普段知ることのない野生動物の話が大変刺激的で、最後のお酒の脱線話も含め聴衆の興味をひきつけ好評であった。
俳句のイベントながら、俳句だけにこだわらない多様な企画をこれからも考えていきたい。3回に1回ぐらいはそんな広い視野からの企画を入れていけると面白いと思っている。
その意味で、今回の講演は成功だっただろう。
第2部の句会も3時間近い長丁場にもかかわらず、ダレることもなく長さを感じさせないテンポで進行できた。
俳人協会、現代俳句協会、フリー、初心者、高校生、そして歌人も入り乱れての、実に豊かな「言葉の宴」が繰り広げられ、そしてそれがお開きになったとき、さあ来年はもっとハラハラしようじゃないか、と私は思っていた。
そして、おそらく幹事全員がそう思ったことだろう。
第5回は1月12日(土)、会場・道立文学館講堂、午後1時から開始の予定。
どうぞ、【itak】が展開する「事件」の目撃者であり当事者になってください。
誰もがその権利を持っているのです。
お待ちしております。
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